る」と記載されており、改革工程表の「年間新規透析導入患者を 3.5 万人以下（2028
年）」を目指した取組に活用する。さらに、令和５年度に見直された「糖尿病性腎症重
症化予防プログラム」と連動することにより、より効率的な腎疾患対策と糖尿病対策
の推進につなげる。
【課題名】腎疾患対策検討会報告書に基づく対策の進捗管理および新たな対策の提言に
資するエビデンス構築研究（令和７～９年度）
【概要】腎臓病関連学会、疫学者等による研究体制を構築し、関連団体、行政等との連
携を図り、
「腎疾患対策検討会報告書」に基づく対策（①普及啓発、②診療連携体制の
構築、③診療水準の向上、④人材育成、⑤研究開発の推進）について、進捗管理を行
う。また、データベース等を活用して、事業の進捗の評価指標を検討し、導入する。
さらに、地域での診療連携体制構築を検討する他の研究班や、透析導入数減少目標を
設定した自治体と連携し、地域別対策モデルを立案・実行し、全国的な横展開を行う。
【成果の活用】好事例の横展開によって腎疾患対策検討会報告書の KPI 達成に貢献す
る。さらに、進捗管理の過程で得られたエビデンス等に基づき、対策の強化や新たな
対策の提言を適宜おこなう。先行して実施されている関連施策「糖尿病性腎症重症化
予防プログラム」と連動することにより、効率的な腎疾患対策と糖尿病対策の推進に
つながる。
（２）新規研究課題として優先的に推進する研究課題の概要、及び期待される研究成果の政
策等への活用又は実用化に向けた取組
【課題名】医療者および患者の視点から見た災害に備えた腎不全患者の体制整備に関す
る研究
【概要】災害発生時の診療体制の確保等のため、診療体制の実態調査、課題抽出、対応
策の検討を行う必要がある。過去の災害時の腎不全患者への救助対応の振り返りや、
災害発生時を想定した訓練を行い、腎不全患者の災害時診療体制について検討する。
また、腎不全患者を診療する医療機関と自治体が災害時の協力体制を確立するための
取組も行う。
【成果の活用】災害時や感染症流行下における腎不全診療体制の確保及び強化につなげ
る。厚生労働省防災業務計画に挙げられている人工透析に関する災害応急対策の実行
に貢献する。
【課題名】慢性腎臓病患者に特有の健康課題に対応する多職種連携での生活療養指導等
の推進に資する研究
【概要】CKD の予防や治療、そして、仕事と治療の両立支援には、CKD 患者特有の健康
課題に適合した生活療養指導が必要である。そのためには、医師、保健師、看護師、
管理栄養士、薬剤師、ケースワーカー等の多職種連携が求められている。本研究では、
これまでの研究で行ってきた多職種連携による生活療養指導方法の有効性評価と、さ
らなる推進のための取組を行う。
【成果の活用】CKD 特有の生活・健康課題に適合した多職種連携による生活療養指導に
関するエビデンス構築、マニュアル等の作成や改訂等を行う。

【課題名】慢性腎臓病患者の身体的及び精神的症状緩和に関する実態調査研究
【概要】腎不全患者（保存期、透析導入後）の身体的及び精神的症状（疼痛や掻痒感、
浮腫、不安感等）の実態調査を行い、介入すべき対象と方法を検討する。また、現在
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