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【資料1-1】令和8年度研究事業実施方針(案)(厚生労働科学研究) (59 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_57788.html
出典情報 厚生科学審議会 科学技術部会(第144回 5/14)《厚生労働省》
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研究事業名

移植医療基盤整備研究事業

主管部局・課室名
健康・生活衛生局難病対策課移植医療対策推進室
省内関係部局・課室名 なし

当初予算額(千円)


令和5年度
54,432

令和6年度
54,432

令和7年度
53,137

実施方針の骨子
1 研究事業の概要
(1)研究事業の目的・目標
【背景】
移植医療は、患者(レシピエント)にとって疾患の根治を目指す重要な治療法である。
一方で、任意・善意の下でのドナーによって初めて成立する医療でもあり、その意思を
最大限尊重する必要がある。ドナーやレシピエントにかかる身体的・心理的・経済的負
担を軽減することが移植医療における大きな課題であり、また、ドナーの安全性を確保
しつつ、適切な提供の推進と安全な移植医療の提供を図ることが必要不可欠である。
【事業目標】
臓器移植については「臓器の移植に関する法律」、造血幹細胞移植については「移植
に用いる造血幹細胞の適切な提供の推進に関する法律」により、ドナー・レシピエント
双方にとって安全で公平な医療が求められている。本研究事業では、各審議会での議論
に用いる基礎資料の作成、より良い臓器提供体制構築のための政策提言等を通じ、ドナ
ーの安全性やドナー家族を含めた国民の移植に対する理解を促進する。また、適切に移
植医療を提供するための施策の見直しや制度設計、政策の立案・実行等につなげる。
【研究のスコープ】
〈臓器・組織移植分野〉
・幅広い世代の国民の臓器・組織移植に関する理解の促進
・臓器の提供から移植までのプロセスが一貫して円滑に実施されるための医療体制の
構築
・ドナーの意思を尊重し、各臓器が最大限使用されるための環境の整備
・すべての移植希望者が、公平に移植を受ける権利を確保するための医療体制の構築
〈造血幹細胞移植分野〉
・造血幹細胞移植、造血幹細胞の提供に関する正しい知識の普及啓発
・ドナーコーディネート、リクルート体制の効率化を含めた骨髄・末梢血幹細胞を提
供できる環境の整備
・臍帯血提供の促進、より良質な臍帯血を採取・調製保存できる体制の構築
【期待されるアウトプット】
〈臓器・組織移植分野〉
臓器組織提供・あっせん・移植に関する今後のロードマップを策定した上で、臓器組
織提供等に関する専門職の育成、臓器組織提供等の医療提供体制構築に資する提言、費
用対効果の高い普及啓発資材の開発を行う。
〈造血幹細胞移植分野〉
造血幹細胞の提供体制構築を推進する上での課題や、ドナーとドナー家族への効果的な
普及啓発方法を明らかにする。また、骨髄・末梢血幹細胞・臍帯血のそれぞれについ
て、最適な移植医療を実施するための科学的な知見を蓄積し、診療ガイドラインの作
成・改訂等を行う。
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