【資料1-1】令和8年度研究事業実施方針(案)(厚生労働科学研究) (23 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_57788.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第144回 5/14)《厚生労働省》 |
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地球規模保健課題解決推進のための行政施策に関する
研究事業
主管部局・課室名
大臣官房国際課
省内関係部局・課室名 なし
当初予算額(千円)
Ⅰ
令和5年度
41,250
令和6年度
41,250
令和7年度
39,922
実施方針の骨子
1 研究事業の概要
(1)研究事業の目的・目標
【背景】
新型コロナウイルス感染症の世界的流行など、地球規模の保健課題は、人類社会と地
球との共存という観点から、国際社会の最重要課題の一つである。国際保健分野におけ
る各国の動きとして、米国では、令和7年1月に世界保健機関(WHO)脱退表明及び米国
国際開発庁の閉庁など国際保健分野への関与低下の方針が示されている。また、ドイツ
など主要先進国でも、国際保健分野への資金拠出が低下傾向にある。そのほかグローバ
ルサウス諸国の台頭なども見られ、大きな転換点を迎えている。
一方、近年の我が国では、
「国際的に脅威となる感染症対策の強化に関する基本方針」、
「グローバルヘルス戦略」等、国際保健に関連する政府方針等が相次いで策定され、令
和6年8月には「厚生労働省国際保健ビジョン」が取りまとめられた。これらの方針等
では、地球規模の保健課題に関し、国際会議等における獲得目標、内外の関係機関との
調整やリーダーシップの発揮、日常的に国際人脈の維持、拡大、情報収集や調整の基盤
づくり、国際保健人材の戦略的な活用・育成等を図ることが謳われている。
このような国際保健分野における動きを踏まえ、わが国の具体的な取り組みについ
て、検討する必要が生じている。
【事業目標】
国際社会における協調と連携の重要性が高まる中、限られた財源のもとで保健分野に
おける国際政策の主導、国際技術協力等の強化に繋げる調査研究を行う。
【研究のスコープ】
(ア)感染症対策を含む、保健関連の SDGs の達成、それに向けた状況評価及びポスト
SDGs を見据えた指標の提案
(イ)我が国が関与した国際会議、条約等の議論の成果評価及び将来関与する会議等に
向けた準備とその終了後の成果評価
(ウ)国際保健政策人材の育成
(エ)保健関連の国際機関・団体に対する戦略的・効果的な資金拠出と関与方法の検討
【期待されるアウトプット】
(ア)令和 12 年までに我が国及び我が国が支援を行っている各国で、保健関連の SDGs
(UHC の達成、生涯を通じた健康の確保、感染症対策、非感染性疾患の予防と治療、
精神保健及びウェルビーイングの促進等)を達成するために、対策の立案及び進捗状
況評価を行う。また、ポスト SDGs を見据えた保健課題及び適切な指標を特定し、具
体案を提示する。
(イ)我が国の「グローバルヘルス戦略」や「厚生労働省国際保健ビジョン」の達成に
向け、各種国際的な交流の場(WHO 総会等)における論点整理等を通じ、公衆衛生危
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