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【資料1-1】令和8年度研究事業実施方針(案)(厚生労働科学研究) (10 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_57788.html
出典情報 厚生科学審議会 科学技術部会(第144回 5/14)《厚生労働省》
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研究事業名

臨床研究 ICT 基盤構築・人工知能実装研究事業

主管部局・課室名
大臣官房厚生科学課
省内関係部局・課室名 医政局医事課、看護課、医薬局医薬安全対策課

当初予算額(千円)


令和5年度
340,441

令和6年度
345,441

令和7年度
312,758

実施方針の骨子
1 研究事業の概要
(1)研究事業の目的・目標
【背景】
健康・医療・介護・福祉分野の大規模データの分析は、医療の質の向上・均てん化や
日本発の医療技術の開発に必要なエビデンスを提供するものである。しかし、医療機関
や研究機関、行政等の個々の主体が管理するデータの互換性が十分でなく、その活用が
進んでいない。また、膨大な健康・医療分野のデータの収集・解析によって、予防・健康
管理に向けた効果的なサポートを国民が身近で受けられる環境を整備するとともに、個
人に最適な健康管理・診療・ケアを実現する基盤を整備する必要がある。
平成 30 年より「保健医療分野 AI 開発加速コンソーシアム」
(以下、コンソーシアム)
が設置され、健康・医療・介護分野における医療情報を連結した ICT システム構築や AI
実装に向けた取組みが進んでいる。令和4年度には AI の社会実装の充実に向けた「AI
戦略 2022」が策定され、コンソーシアムにおいても、保健医療分野において日本が強み
を有する分野への AI の活用やデータ利活用の環境整備等について議論を行い、令和5
年2月に「ロードブロック解消に向けた工程表」及び「俯瞰図に基づく AI 開発促進の
ための工程表」をとりまとめた。
さらに、生成 AI(対応関係を持って学習させた内容とは別の、新たな回答を生成でき
る AI)の急速な技術革新に伴い、政府では AI 戦略会議、AI 制度研究会が組織され、令
和7年2月 28 日には、第 217 回通常国会に内閣府から「人工知能関連技術の研究開発
及び活用の推進に関する法律案」が提出される等、保健医療分野における生成 AI 技術
の実装に向けた政策が求められている。
これらを踏まえ、引き続き、保健医療分野における ICT・AI の開発・利活用の促進や
医療データの利活用に向けた環境整備に資する研究に取り組む。
【事業目標】
健康・医療分野における ICT インフラの整備によるデータ利活用や AI 技術の活用を
促進する環境の整備により、医療・介護の質の向上や効率化、医療・介護従事者の負担
軽減、医療安全の推進、健康・医療分野の教育の質の向上、患者の QOL の向上を実現す
る。
【研究のスコープ】
・医療情報を利活用するための基盤研究
・保健医療分野における ICT・AI 技術の開発・活用を推進するための基盤研究
【期待されるアウトプット】
・「ICT・AI 開発のためのデータの利活用環境の整備」(①)
・「ICT・AI 技術の保健医療分野への応用及び実装」(②)
・「ICT 基盤構築と AI による保健医療人材の質の向上及び均てん化」(③)
①~③について、IT 関連事業者との連携などの官民連携の体制、患者・国民にとって
有用な ICT・AI の推進体制のもとで、健康・医療分野の行政政策に資する科学的根拠を
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