【資料1-1】令和8年度研究事業実施方針(案)(厚生労働科学研究) (107 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_57788.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第144回 5/14)《厚生労働省》 |
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○食品の輸出拡大に向けた衛生管理の強化等、国際化対応
・我が国からの食品輸出促進のための、食品の衛生管理手法の国際調和及びその推進
に関する研究
・最近の国際的動向を踏まえた、食品安全行政における国際調和と科学的根拠に裏付
けされる施策の推進に資する研究
○食品安全行政への新たな技術の活用
・最新の科学的知見に基づいた、国内外に流通する食品等の安全性確保のための効果
的かつ効率的な監視・検査等の方法(AI 等のデジタル技術の活用を含む)並びに各
種試験方法の改良・開発に資する研究
・新たな情報技術を応用したリスクコミュニケーションの手法等の開発に関する研究
○若手枠の推進による新規参入の促進
・食品安全行政の推進に資する研究分野における若手育成のための研究
【期待されるアウトプット】
〇国内流通食品等における、食品衛生上の問題発生時における原因究明手法の確立、及
び原因究明の迅速化を図る。
〇食品の監視指導や安全性確保に関し、実態に即したデータを収集、整理、解析し、食
品監視に関する審議会等の資料を作成する。また、AI 技術等を用いたより効率的な監
視・検査等の手法を開発する。
〇食品安全に関連する科学的知見や考察をとりまとめ、コーデックス※、SPS(Sanitary
and Phytosanitary Measures ; 衛 生 と 植 物 防 疫 の た め の 措 置 )、 EPA ( Economic
Partnership Agreement;経済連携協定)等の国際会議における外交交渉等に活用でき
る資料を作成する。
※国連食糧農業機関及び世界保健機関により設置された、食品の安全性と品質に関し
て国際的な基準を定めている政府間機関。
〇国際会議における HACCP 等の食品衛生管理、監視指導等に関し、日本政府の対応・貢
献に対する専門的助言を行う。
○諸外国における検査法の調査を行い、国内で実行可能な検査法の検討及び妥当性確認
等を行い、輸出相手国からの輸入条件に適合させる。
【期待されるアウトカム】
〇自治体等における監視指導等の施策への成果の反映により、危機管理を含む食品の安
全対策が一層強化される。また、食中毒等による健康被害の未然防止が図られること
により、発生件数及び患者数の低下等が期待される。
〇科学技術の進展に伴い高度化する食品技術等に対して、自治体等の現場における科学
的な監視指導の実施、効率化等に寄与することが期待される。また、と畜検査等の効
率化により、公務員獣医師の不足解消の一端を担うことができる。
〇国際機関への情報提供などを通じて、食品安全の向上に関する国際貢献においてわが
国が高い評価を得ることが期待される。また、食品の衛生管理手法の国際調和及びそ
の推進を図ることにより、輸出入時における食品衛生上の障壁を取り除くこととな
り、農林水産物・食品の輸出額の増加につながることが期待される。
〇効果的なリスクコミュニケーションの手法の開発、実施等を通じて、消費者、食品事
業者、行政等の関係者が相互に信頼できる食品安全施策となることが期待される。
(2)これまでの研究成果の概要、及び政策等への活用又は実用化に向けた取組
【課題名】野生鳥獣の食肉利用に関わるリスク分析に資する研究(令和7年度継続中)
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