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【資料1-1】令和8年度研究事業実施方針(案)(厚生労働科学研究) (54 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_57788.html
出典情報 厚生科学審議会 科学技術部会(第144回 5/14)《厚生労働省》
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研究事業名

免疫アレルギー疾患政策研究事業

主管部局・課室名
健康・生活衛生局
省内関係部局・課室名 なし

当初予算額(千円)


がん・疾病対策課

令和5年度
73,947

令和6年度
73,947

令和7年度
71,495

実施方針の骨子
1 研究事業の概要
(1)研究事業の目的・目標
【背景】
<アレルギー疾患>
国民の2人に1人が何らかのアレルギー疾患を有するという社会問題化している
現状を踏まえ、平成 27 年に「アレルギー疾患対策基本法」が施行された。それに基づ
き、平成 29 年3月に「アレルギー疾患対策の推進に関する基本的な指針」
(以下「基
本指針」という。)が告示され、令和4年3月に一部改正された。厚生労働省では改正
後の基本指針に基づき、総合的なアレルギー疾患対策をさらに推進している。アレル
ギー疾患の診療連携体制の整備・疫学や基礎研究・臨床研究を推進し、世界に先駆け
た革新的なアレルギー疾患の予防・診断及び治療方法の開発等を行うとともに、これ
らに資するアレルギー疾患の病態の解明等に向けた研究の推進に努めている。
<リウマチ性疾患>
平成 30 年 11 月の「リウマチ等対策委員会報告書」において、今後のリウマチ対策
の全体目標として「リウマチ患者の疾患活動性を適切な治療によりコントロールし、
長期的な QOL を最大限まで改善し、継続的に職業生活や学校生活を含む様々な社会生
活への参加を可能とする」と示された。この目標達成のため、
「医療の提供等」、
「情報
提供・相談体制」、
「研究開発の推進」について方向性を示し、報告書に基づき、今後
の課題に取り組んでいる。
<免疫アレルギー疾患研究 10 か年戦略>
免疫アレルギー疾患の総合的な研究の推進のために、平成 31 年1月に「免疫アレ
ルギー疾患研究 10 か年戦略」
(以下「10 か年戦略」という。)を発出した。10 か年戦
略においては、免疫アレルギー疾患に対し、
「発症予防・重症化予防による QOL 改善」
と「防ぎ得る死の根絶」のために、
「疾患活動性や生活満足度の見える化」や「病態の
見える化に基づく層別化医療及び予防的・先制的医療の実現」を通じて、ライフステ
ージに応じて、安心して生活できる社会を構築することが目指すビジョンとして掲げ
られた。また、3つの大きな戦略として、
「本態解明(先制的医療等を目指す免疫アレ
ルギーの本態解明に関する基盤研究)」、「社会の構築(免疫アレルギー研究の効果的
な推進と社会の構築に関する横断研究)」、「疾患特性(ライフステージ等免疫アレル
ギー疾患の特性に注目した重点研究)」が掲げられた。
【事業目標】
「アレルギー疾患対策基本法」や「リウマチ等対策委員会報告書」に基づく総合的
な免疫アレルギー疾患対策を推進するために必要な科学的基盤を構築する。10 か年戦
略のうち、当事業では特に戦略2「社会の構築」において、免疫アレルギー疾患領域
における研究の現状を正確に把握し、研究者間の密接な連携体制を構築しながら、疫
学研究調査、研究者連携、臨床研究等を長期的かつ戦略的に推進する。

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