【資料1-1】令和8年度研究事業実施方針(案)(厚生労働科学研究) (108 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_57788.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第144回 5/14)《厚生労働省》 |
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リスクを明らかにした。また、野生鳥獣の処理に当たっての衛生管理手法の確立、狩
猟者、処理者等に対する情報提供等を行った。
【成果の活用】成果物である野生鳥獣肉に関する「あぶない異常・気をつける異常」を
もとに、令和7年3月に「野生鳥獣肉の衛生管理に関するガイドライン」別添のカラ
ーアトラスを改定し、地方自治体や関係省庁等へ周知した。また、ジビエハンター研
修等において研究成果を発表・周知するなど、狩猟者等への情報提供・啓発を行った。
【課題名】ワンヘルス・アプローチに基づく食品由来薬剤耐性菌のサーベイランスと伝
播機序解明のための研究(令和7年度継続中)
【概要】「薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン 2023-2027」において求められている
動物(家畜)における薬剤耐性菌の動向の把握(サーベイランス)、薬剤耐性に係る施
策の評価を行い、AMR 対策における課題を明らかにした。
【成果の活用】薬剤耐性菌及びそのゲノム情報を国立感染症研究所薬剤耐性研究センタ
ー耐性菌バンクに集約した。また、WHO が推進する Global Antimicrobial Resistance
Surveillance and Use System (国の特定の病原菌に関する AMR データを収集するシ
ステム)に、研究班で得られたデータを提供した。また、薬剤耐性ワンヘルス動向調査
年次報告書の作成に活用した。
【課題名】食品中の放射性物質等検査システムの評価手法の開発に資する研究(令和7
年度継続中)
【概要】食品中の放射性物質の非破壊検査法の評価・検討を実施し、野生きのこ等の出
荷制限の解除のための検査の効率化を図った(これまでに、野生きのこ(まつたけ、
なめこ、ならたけ、むきたけ、くりたけ)、皮付きタケノコ、こしあぶらに適用)。ま
た、消費者への情報発信の方法について検討を行った。
【成果の活用】食品中の放射性物質の非破壊検査法の事務連絡を発出し、野生きのこ等
の出荷制限の一部解除が拡大した。また、厚生労働省 HP における検査結果の情報発
信の方法の改善が図られた。
2 令和8年度に推進する研究課題
(1)継続研究課題のうち優先的に推進する研究課題(増額要求等する課題)の概要、及び
期待される研究成果の政策等への活用又は実用化に向けた取組
【課題名】いわゆる健康食品を介する健康被害の拡大・未然防止に係る危機管理体制の
整備・充実のための研究
【概要】令和6年に発生した紅麹製品による健康被害事案を発端に、いわゆる健康食品
等の製造に由来する天然化合物に着目し、その危害等を洗い出すとともに、その物質
の特定や健康被害情報の収集のための方策等を重点的に検討する必要がある。
【成果の活用】自治体等に方策等を示すことにより、確度の高い健康被害情報を収集す
るための一助となり、これにより得られた情報を迅速に解析し、原因の究明、改善策
の確立等を行うことにより、国・自治体等の危機管理体制を充実させる。
【課題名】食肉・食鳥肉の検査等を効率的・効果的に実施するためのデジタル技術を応用
した手法の開発のための研究
【概要】地方公務員獣医師(と畜検査員等)が不足しているため、と畜検査員等が行っ
ていると畜検査、食鳥検査の疾病判断において、AI 等のデジタル技術の活用の可能性、
実現性を検討する。特に、病理等の画像によるスクリーニング診断データベースの構
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