【資料1-1】令和8年度研究事業実施方針(案)(厚生労働科学研究) (109 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_57788.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第144回 5/14)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
【成果の活用】3自治体において、実証事業を進めており、得られた成果等に関して、
専門家や自治体等の意見を聞きながら、最終的には、自治体に対して効率的な検査法
等に関する情報提供を行う予定である。
(2)新規研究課題として優先的に推進する研究課題の概要、及び期待される研究成果の政
策等への活用又は実用化に向けた取組
【課題名】食品媒介感染症被害実態の推計に基づく施策評価に関する研究
【概要】食中毒統計だけでは把握できない散発事例を含む食品由来疾患の実被害推定を
試みることで、食品媒介感染症被害実態の全容を把握する。同時に国際的に活用され
ている最新手法や評価方法も検討する。
【成果の活用】得られた推計結果は患者数の経年変動の把握、各種食品安全施策の策定
やその効果の検討等に活用される。
【課題名】と畜・食鳥処理施設における効果的・効率的な衛生管理手法に関する研究
【概要】と畜場及び大規模食鳥処理場で採取される食肉・食鳥肉の微生物汚染の状況は
ここ数年ほぼ横ばいであるが、より良好な衛生状態を確保するために、効果的かつ効
率的な衛生管理手法を検討する。
【成果の活用】と畜・食鳥処理段階において、より微生物汚染を低減できる衛生管理手
法の事例等を示すこと等により、衛生管理の向上を図る。
【課題名】食用動物等のプリオン病に係る検査法の確立と経口感染等に係るヒトへのリ
スク解明に関する研究
【概要】高齢牛で自然発生し、ヒトに感染するリスクがある非定型 BSE は、未解明な部
分も多いため、サルを用いた感染実験等を実施し、知見の集積を図る。また、各種動
物プリオン病の検査への適用と確定検査法の見直し、異種間伝播によるプリオンの性
状変化を解析する検査法を構築する。
【成果の活用】BSE 検査方法の改定・見直しにより検査体制の持続性を担保するととも
に、ヒトへの感染リスクの解明の一助となる基礎研究を実施し、得られた知見により、
食を介する動物プリオン病の伝播リスク等を排除する。
【課題名】広域食中毒発生時の早期探知のための調査の迅速化及びゲノム解析技術を利
用した調査法に関する研究
【概要】腸管出血性大腸菌(EHEC)による食中毒は、その届出数と重症度が相まって、最
も警戒が必要である。そのため、迅速な原因究明、アラート発出に資する技術基盤の
構築及び情報収集能力の向上を図る。
【成果の活用】食中毒の早期探知、疫学調査の迅速化等のほか、原因を究明することで、
食中毒の未然防止に資することが期待できる。
【課題名】動物性食品輸出の規制対策の強化に資する研究
【概要】日本から食品を輸出する際には輸出相手国の衛生要件を遵守する必要がある。
欧米からは日本で通常検査が行われていない項目や、より高い精度の検査が求められ
ており、検査法やモニタリング検査体制の整備等が課題となっている。このため、諸
外国における検査法の調査を行い、国内で実行可能な検査法の検討及び妥当性確認等
を行う。
【成果の活用】輸出相手国から求められる基準の遵守状況の確認やモニタリング検査の
109