【資料1-1】令和8年度研究事業実施方針(案)(厚生労働科学研究) (120 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_57788.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第144回 5/14)《厚生労働省》 |
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・家庭用品に含まれる化学物質の健康リスク評価に関する研究
・内分泌かく乱物質の影響評価に関する研究
【期待されるアウトプット】
化審法等に基づく施策のあり方に関して、最新の知見をふまえた科学的基盤をとりま
とめることが期待される。また、各種化学物質の有害性評価法(動物を用いない試験法
を含む)を新たに確立し、また、確立した試験法の経済協力開発機構(OECD)テストガ
イドライン(TG)へ反映することが期待される。
【期待されるアウトカム】
本事業によりとりまとめた科学的基盤を、審議会や検討会等の議論の基礎資料として
活用する。最新の知見を踏まえて施策を検討することで、国民生活の安全確保及び産業
界に対しても合理的な化学物質管理施策を実現することが期待される。
また、本事業により新たに確立された試験法(動物を用いない試験法を含む)が OECDTG
に反映されることにより、国際的な化学物質管理の推進に寄与するとともに、国際的に
オーソライズされた信頼性が高くかつ効率的な試験方法を国内法令に基づく施策へ還
元することで、国民生活の安全確保に寄与するとともに、産業界に対してもより合理的
な化学物質管理施策の実施が可能となることが期待される。
(2)これまでの研究成果の概要、及び政策等への活用又は実用化に向けた取組
【課題名】国内外で開発され OECD で公定化される NAM を活用した試験法の行政的な受
け入れに対応するための研究(令和7年度継続中)
【概要】OECD での NAM の TG 化の推進を踏まえ、NAM の開発を加速し、新興技術に基づ
く評価法を公定化させること等を目的に、多施設で共同かつ並行して開発等を進め
た。
【 成 果 の 活 用 】 令 和 6 年 度 、 本 研 究 で 開 発 し た 皮 膚 感 作 性 試 験 代 替 法 EpiSensA
(Epidermal Sensitization Assay)が TG442D に追記され、それに付随するバリデー
ション報告書等、免疫毒性試験 IL-2 Luc LTT のバリデーション報告書等及び光毒性
に関する試験と評価のための戦略的統合方式(IATA)が OECD において採択された。
これらは OECD のホームページで公開され、国際的な化学物質の評価の発展に大きく
貢献した。
【課題名】室内空気汚染化学物質対策の推進に資する総合的研究(令和7年度継続中)
【概要】室内空気中化学物質の標準的測定方法(室内空気中化学物質の測定マニュアル)
に関して,昨今のサンプリング・分析機器等の技術進展に応じた見直しや、キャリア
ーガスの代替等について検討し、室内空気中化学物質の測定法(標準試験法)を設定
した。
【成果の活用】シックハウス検討会における議論に資するとともに、本研究により整
備された標準的測定方法は「室内空気中化学物質の測定マニュアル(統合版)」
(令和
7年1月 17 日付け医薬薬審発 0117 第4号医薬品審査管理課課長通知として発出)の
策定に活用された。一般居住環境の室内空気について適切なリスク管理が実施される
ことが期待される。
【課題名】家庭用品中有害物質の試験法及び規制基準設定に関する研究(令和7年度継
続中)
【概要】家庭用品規制法で有害物質に指定されている木材防腐・防虫剤及びそれらで処
理された木材中の3種の多環芳香族炭化水素類(PAHs)に係る試験法について、分析
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