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【資料1-1】令和8年度研究事業実施方針(案)(厚生労働科学研究) (116 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_57788.html
出典情報 厚生科学審議会 科学技術部会(第144回 5/14)《厚生労働省》
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標値の妥当性及び 2028 年度の目標値案を献血推進調査会で報告した。また、本研究
の需給予測を参考に献血により確保すべき血液の目標量等を検討することで、医療需
要に応じた安定的な血液の供給につながることが期待される。
【課題名】薬局薬剤師の対人業務の質評価指標の開発(令和 7 年度継続中)
【概要】薬局薬剤師はさらに対人業務を充実することが求められていることなどから、
質の高い対人業務を評価し、薬局薬剤師の業務の質を担保するため、対人業務の質を
評価するための指標(Quality Indicator, 以下 QI)候補の開発を行った。QI 候補の
妥当性評価、運用に関する検討を引き続き実施する。
【成果の活用】薬局薬剤師の対人業務の質評価指標の導入により、客観的評価に基づき
対人業務の質を把握することが可能となり、対人業務の質の向上に寄与する。
2 令和8年度に推進する研究課題
(1)継続研究課題のうち優先的に推進する研究課題(増額要求等する課題)の概要、及び
期待される研究成果の政策等への活用又は実用化に向けた取組
【課題名】災害・緊急時における医療機器の薬事承認等に係る考え方の整理のための研
究(令和7年度継続中)
【概要】災害・緊急時には、必要となる医療機器の迅速な薬事承認審査等が求められて
おり、平時よりその対処に当たっての考え方を整理しておくことが重要である。東日
本大震災や能登半島地震等の災害、及び新型コロナウイルス感染拡大等の緊急事態で
の経験を踏まえ、令和7年度は、医療機器の迅速な薬事承認審査におけるリスク評価
と安全対策等の検討、及び医療機器製造販売業者や修理業等における実態把握を通し
て課題抽出を行った。令和8年度はこれら調査結果等を取りまとめ、災害・緊急時の
対応策や考え方に関する提言案の作成を行う予定であるが、災害等は、いつどこで発
生するか予測困難であることから、これらの研究結果を迅速に取りまとめ、遅滞なく
周知する必要がある。
【成果の活用】災害・緊急時における医療機器の速やかな薬事承認、医療機器の修理等
に係る通知等への反映、及び国民への適切かつ速やかな情報発信に活用する。
(2)新規研究課題として優先的に推進する研究課題の概要、及び期待される研究成果の政
策等への活用又は実用化に向けた取組
【課題名】一般用医薬品等の乱用実態等の把握及び乱用防止のための啓発手法の確立に
関する研究
【概要】近年、若年者を中心に一般用医薬品等の乱用が拡大しており、重大な社会問題
となっている。濫用のおそれのある医薬品(指定濫用防止医薬品)の販売規制の強化
(販売数量制限等)が内容に含まれている「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び
安全性の確保等に関する法律等の一部を改正する法律案」が 2025 年の通常国会に提
出された他、上記規制の対象となる医薬品の追加指定に係る検討がなされているが、
効果的な規制のためには、定期的に規制対象の見直しを行う必要があることから、国
内の乱用実態や海外の規制状況等を継続的に調査する。また、行政において、一般用
医薬品等の乱用防止を目的とした啓発資材等が作成されているが、それらを踏まえ、
より効果的な啓発手法を確立する。
【成果の活用】濫用のおそれのある医薬品(指定濫用防止医薬品)の見直しのための根
拠資料にするとともに、今後の乱用対策の検討材料とする。また、啓発手法の高度化
により、一般用医薬品等の乱用を防止する。

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