【資料1-1】令和8年度研究事業実施方針(案)(厚生労働科学研究) (25 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_57788.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第144回 5/14)《厚生労働省》 |
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(1)継続研究課題のうち優先的に推進する研究課題(増額要求等する課題)の概要、及び
期待される研究成果の政策等への活用又は実用化に向けた取組
【課題名】ユニバーサルヘルスカバレッジ(UHC)の新しい構成要素または周縁分野に関
する政策分析研究(令和6~8年度)
【概要】近年 UHC に関する国際機関等の文書に、UHC とパンデミック予防・対策の関係
や、医療の質・医療安全等新しい要素が見られるようになっている。本研究では、そ
れらの新しい要素を同定し、日本あるいは世界として UHC 達成に寄与するために行う
べき介入について検討する。具体的には、パンデミック予防・対策と UHC 達成の関係
及びその両方に寄与する保健システム強化の方法、医療の質等の UHC の要素・周縁分
野が効果的に UHC 達成するための新たな知見を得る必要がある。
【成果の活用】我が国が出席する国際会議等で扱われるべき技術的内容に関する基礎資
料となるほか、パンデミック後の「新しい時代の UHC」という概念を我が国がエビデ
ンスに基づいて提唱することに繋がる。特に、UHC ナレッジハブは令和7年度内に設
置予定であり、研修教材の作成に活用可能な成果が同年度に求められる。
【課題名】三大感染症等に関連する保健システム強化について我が国から行う国際機関
への戦略的・効果的な関与に資する研究(令和6~8年度)
【概要】グローバルファンド(GF)等の国際機関・団体に対しては、日本は理事会等の場
を通じて適切な介入を行い、日本を含めた各国からの拠出金がより有効に使われるよう
に、早急に対応を検討する必要がある。
【成果の活用】GF 等の国際機関・団体に対する、日本の戦略的・効果的な関わり方につ
いて分析し、これらの機関のガバナンス会合等における日本政府の対応を提言する。
(2)新規研究課題として優先的に推進する研究課題の概要、及び期待される研究成果の政
策等への活用又は実用化に向けた取組
【課題名】不安定化する国際情勢を踏まえた健康危機、気候変動を含む国際保健行政に
資する提言のための研究
【概要】令和6年に改正された国際保健規則(IHR)の実施に向けた対応を行う必要があ
るほか、新たな法的文書の策定に向けた議論が継続中である。また、気候変動と健康は
国際保健行政分野でも重要なアジェンダとなり、厚生労働省は令和6年5月に WHO が事
務局を務める「気候変動と健康に関する変革的行動のためのアライアンス(Alliance
for Transformative Action on Climate and Health: ATACH)」に正式に参加を表明し
た。これらの健康危機、気候変動を含む国際保健の取り組みにおいて、不安的な国際情
勢を踏まえつつ、我が国のプレゼンスの確保や貢献につながる成果を得る。
【成果の活用】今後の国際保健行政のあり方に関する論点整理及び概念形成、各種の国
際保健行政における我が国への技術支援、地球規模課題(気候変動と健康の課題を含む)
の解決に貢献する具体的方策の提案、国際保健イニシアチブに関する会合への参加等を
通じて、厚生労働省が国際保健行政を戦略的に推進するための方針や具体的方策を提言
する。
【課題名】国際保健分野の国際機関における邦人の増員・強化にむけた戦略と国際会議
における介入方法についての研究
【概要】WHO をはじめとしたさまざまな国際保健の組織が大きな組織変革期にある中、
その改革に主体的に携わる日本人の国際保健人材を養成することは、我が国の今後の国
際保健における立ち位置を決める重要な要素の一つとなりうる。また、わが国の保健医
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