【資料1-1】令和8年度研究事業実施方針(案)(厚生労働科学研究) (82 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_57788.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第144回 5/14)《厚生労働省》 |
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び感染症対策の総合的な推進に資する研究
感染症法第 10 条に基づく感染症予防の総合的な推進のための基本指針の改訂や、
同法第 11 条に基づき、同大臣が特に総合対策を推進する必要があると指定した疾
患について定めた特定感染症予防指針について、策定及び改訂に資する研究を行う。
③ 感染症サーベイランス機能の強化に資する研究
感染症法第 15 条に基づく感染症の発生動向の把握(サーベイランス)について、手
法の開発、標準化、質の向上等を図るための調査研究を行う。
④ 予防接種施策の推進及びワクチンの評価に資する研究
予防接種法に基づいて接種されるワクチンについて、安全性や有効性(入院予防効
果、発症予防効果、重症化予防効果等)に関する疫学研究や、ワクチンの費用対効
果等の多角的な検討を行う。また、新たな予防接種の導入や接種方法の見直し、生
産・流通及び研究開発を促進するための施策等の見直しに必要な科学的知見を創出
するための研究を行う。
⑤ ワクチンの有効性等を効果的かつ効率的に評価するための体制構築に資する研究
予防接種法に基づいて、予防接種台帳における接種記録、副反応疑い報告等の情報
を匿名で収集したデータベースを整備し、レセプト情報等との連結解析を行うこと
によって、全国規模でのワクチンの安全性等のモニタリングが可能となることが見
込まれる。こうしたデータベースを用いたワクチンの安全性等の評価を実装するこ
とを目指し、解析手法その他の諸課題について、国内外の知見を踏まえた検討を行
うことや、ワクチンの有効性等を評価するための疫学研究にかかる体制の整備等、
効果的かつ効率的なワクチンの評価のための基盤構築に資する研究を行う。
⑥ 感染症指定医療機関等における感染症患者に対する医療体制の確保及び質の向上に
資する研究
国際的に脅威となる感染症の発生に備え、感染症指定医療機関の体制や、同医療機
関における診療の標準化、診療マニュアルの整備等により、感染症医療体制の構築
及び整備を行う。
⑦ AMR 対策に資する研究
「薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン」に基づいて対策を推進するとともに、得
られた科学的知見の集積や評価・分析を行う。
【期待されるアウトプット】
次の感染症危機に備え、国民の健康に大きな影響を与えうる海外の感染症に対する監
視、危機管理能力を向上し、感染症インテリジェンス能力を向上するための科学的アプ
ローチを改善する。また、科学的根拠に基づく水際対策、国内における早期検知と封じ
込め、国内流行時における医療へのインパクトを抑制するための感染症・予防接種政策
を検討する上で基盤となる科学的根拠を構築する。加えて、パンデミックに対応する人
材の育成や感染症に対する医薬品等の研究開発を行う体制の構築に必要な知見を得る。
さらに、感染症予防基本指針、特定感染症予防指針の改訂、予防接種に関する基本的な
計画に関する検討のための基礎的な知見を得る。
【期待されるアウトカム】
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