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資料2-3 本委員会として指定難病の診断基準等のアップデートを検討する疾病(個票、パブリックコメント等を受けて変更等を予定するもの) (98 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_75704.html |
| 出典情報 | 厚生科学審議会 疾病対策部会 指定難病検討委員会(第68回 9/1)《厚生労働省》 |
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例が多く、精神症状、骨粗鬆症(骨折)、血栓症等の発症に生涯を通じて注意を払う必要がある。
ホモシスチン尿症Ⅱ型では血中ホモシスチンに加え、血中メチルマロン酸の上昇による哺乳不良、嘔
気、意識障害など有機酸代謝異常の症状出現と貧血など血液異常を伴うことが特徴である。以下の①〜
④を主要症状とする。
①神経障害:乳幼児期の精神運動発達遅滞、体重増加不良、小頭症、水頭症、けいれん。学童期以降
の遅発型では退行、学業成績悪化、性格や行動の異常などの精神症状
②眼症状:網膜症や視神経萎縮による視力障害
③血液異常:巨赤芽球性貧血、好中球減少、汎血球減少
④血栓症:溶血性尿毒症症候群、肺塞栓症、脳血栓塞栓症など
ホモシスチン尿症Ⅲ型では葉酸欠乏による中枢神経障害が加わり重篤な後遺症を残す。以下の(1)
(2)を主要症状とする。
(1)神経障害:乳幼児期の精神運動発達遅滞、体重増加不良、小頭症、けいれん。学童期以降の遅発
型では水頭症、歩行障害、けいれん、末梢神経障害、白質脳症、統合失調症
(2)血栓症:青年期以降の心血管血栓症、若年性脳梗塞
4.治療法
小児期・成人期を問わず、血中ホモシステイン値を 50μmol/L 以下で管理する。新生児マススクリーニン
グでの発見例は、無症状のうちに診断して治療することが原則である。Ⅰ型では食事療法(メチオニン摂取
制限)により、血中メチオニン濃度を1mg/dL 以下に保つ。ビタミン B6 反応型においてはピリドキシンの大
量投与を行う。Ⅱ・Ⅲ型では逆にメチオニン補充が必要となり、Ⅱ型ではヒドロキシコバラミン、Ⅲ型ではベ
タインやフォリン酸などが有効である。
どの病型も年長児や成人においてはベタイン(希少疾患用医薬品、2014 年本邦承認)を併用することが
多い。ベタインによるホモシステインの再メチル化作用により、血中ホモシステイン値が低下する。2014 年
~2018 年の市販後調査では 48 症例が登録され、投与開始時の年齢の中央値は 20.5(0~46)才、成人症
例が過半数を占めた。
ベタイン投与のみで至適なコントロールは難しく、生涯に渡りメチオニン除去ミルク(特殊ミルク)やメチオ
ニン除去アミノ酸粉末(海外製品)を用いた食事療法が必須である。成人期には脳血栓や心血管障害の発
症、妊娠・出産による血栓症合併のリスクが高く、抗血栓療法を必要とする。
5.予後
Ⅰ型は新生児マススクリーニングの導入により発症前治療がなされた場合には知的予後、生命予後は
導入前に比して改善したが、成人期にコントロール不良となる症例が多い。血栓症は思春期から成人期に
起こり、重篤な合併症と生命予後を規定する因子となるため、生涯を通じて治療を継続する必要がある。Ⅱ
型は早期発症例の 1/3 は生命予後不良であり、遅発例も含めて治療導入後も神経学的ならびに眼科的後
遺症を残す。Ⅲ型は新生児期に死亡する症例から成人発症まで幅広い臨床像を認めるが、中枢及び末梢
神経障害が顕著になると予後不良である。
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ホモシスチン尿症Ⅱ型では血中ホモシスチンに加え、血中メチルマロン酸の上昇による哺乳不良、嘔
気、意識障害など有機酸代謝異常の症状出現と貧血など血液異常を伴うことが特徴である。以下の①〜
④を主要症状とする。
①神経障害:乳幼児期の精神運動発達遅滞、体重増加不良、小頭症、水頭症、けいれん。学童期以降
の遅発型では退行、学業成績悪化、性格や行動の異常などの精神症状
②眼症状:網膜症や視神経萎縮による視力障害
③血液異常:巨赤芽球性貧血、好中球減少、汎血球減少
④血栓症:溶血性尿毒症症候群、肺塞栓症、脳血栓塞栓症など
ホモシスチン尿症Ⅲ型では葉酸欠乏による中枢神経障害が加わり重篤な後遺症を残す。以下の(1)
(2)を主要症状とする。
(1)神経障害:乳幼児期の精神運動発達遅滞、体重増加不良、小頭症、けいれん。学童期以降の遅発
型では水頭症、歩行障害、けいれん、末梢神経障害、白質脳症、統合失調症
(2)血栓症:青年期以降の心血管血栓症、若年性脳梗塞
4.治療法
小児期・成人期を問わず、血中ホモシステイン値を 50μmol/L 以下で管理する。新生児マススクリーニン
グでの発見例は、無症状のうちに診断して治療することが原則である。Ⅰ型では食事療法(メチオニン摂取
制限)により、血中メチオニン濃度を1mg/dL 以下に保つ。ビタミン B6 反応型においてはピリドキシンの大
量投与を行う。Ⅱ・Ⅲ型では逆にメチオニン補充が必要となり、Ⅱ型ではヒドロキシコバラミン、Ⅲ型ではベ
タインやフォリン酸などが有効である。
どの病型も年長児や成人においてはベタイン(希少疾患用医薬品、2014 年本邦承認)を併用することが
多い。ベタインによるホモシステインの再メチル化作用により、血中ホモシステイン値が低下する。2014 年
~2018 年の市販後調査では 48 症例が登録され、投与開始時の年齢の中央値は 20.5(0~46)才、成人症
例が過半数を占めた。
ベタイン投与のみで至適なコントロールは難しく、生涯に渡りメチオニン除去ミルク(特殊ミルク)やメチオ
ニン除去アミノ酸粉末(海外製品)を用いた食事療法が必須である。成人期には脳血栓や心血管障害の発
症、妊娠・出産による血栓症合併のリスクが高く、抗血栓療法を必要とする。
5.予後
Ⅰ型は新生児マススクリーニングの導入により発症前治療がなされた場合には知的予後、生命予後は
導入前に比して改善したが、成人期にコントロール不良となる症例が多い。血栓症は思春期から成人期に
起こり、重篤な合併症と生命予後を規定する因子となるため、生涯を通じて治療を継続する必要がある。Ⅱ
型は早期発症例の 1/3 は生命予後不良であり、遅発例も含めて治療導入後も神経学的ならびに眼科的後
遺症を残す。Ⅲ型は新生児期に死亡する症例から成人発症まで幅広い臨床像を認めるが、中枢及び末梢
神経障害が顕著になると予後不良である。
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