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資料2-3 本委員会として指定難病の診断基準等のアップデートを検討する疾病(個票、パブリックコメント等を受けて変更等を予定するもの) (7 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_75704.html |
| 出典情報 | 厚生科学審議会 疾病対策部会 指定難病検討委員会(第68回 9/1)《厚生労働省》 |
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18 脊髄小脳変性症(多系統萎縮症を除く。)
○ 概要
1.概要
脊髄小脳変性症とは、運動失調あるいは痙性対麻痺を主症状とし、原因が、感染症、中毒、腫瘍、栄養
素の欠乏、奇形、血管障害、自己免疫性疾患等によらない疾患の総称である。遺伝性と孤発性に大別され
る。
臨床的には小脳性の運動失調症候あるいは痙性対麻痺を主体とする。いずれも小脳症状のみが目立
つもの(純粋小脳型)と、小脳以外の病変、症状が目立つもの(多系統障害型)に大別される。潜性遺伝性
の一部で後索性の運動失調症候を示すものがある。同じく、緩慢進行性の痙性対麻痺を主徴とする疾患
群においては、臨床的に痙性対麻痺を主症候とする病型(純粋型)と、他の系統障害の症候を伴う病型(複
合型)に区別される。
2.原因
平成 15 年の「運動失調に関する調査及び病態機序に関する研究班」(研究代表者 辻省次)での解析結
果では、脊髄小脳変性症の 67.2%が「孤発性」で、27%が「常染色体顕性遺伝性」、1.8%が「常染色体潜性
遺伝性」、残りが「その他」と「痙性対麻痺」であった。
孤発性のものの大多数は多系統萎縮症であり、その詳細は多系統萎縮症の項目を参照されたい。残り
が小脳症候のみが目立つ皮質性小脳萎縮症であり、アルコール、薬物、腫瘍、炎症、血管障害などによる
2次性の小脳失調症との鑑別が重要である。
遺伝性の場合は、多くは常染色体顕性遺伝性である。少数の常染色体潜性遺伝性、まれに X 染色体遺
伝性のものが存在する。このうち、我が国で頻度が高い遺伝性脊髄小脳変性症は、SCA3(脊髄小脳失調
症3型、マシャド・ジョセフ病)、SCA6、SCA31、DRPLA(歯状核赤核淡蒼球萎縮症)である。
顕性遺伝性の SCA1、2、3、6、7、17、DRPLA では、原因遺伝子の翻訳領域における CAG という3塩基
の繰り返し配列が異常に伸長することにより発症する。CAG 繰り返し配列は、アミノ酸としてはグルタミンと
なるため、本症は異常に伸長したグルタミン鎖が原因であると考えられる。他に同様にグルタミン鎖の異常
伸長を示すハンチントン病、球脊髄性筋萎縮症と併せて、ポリグルタミン病と総称される。
また、顕性遺伝性の SCA8、10、31、36、潜性遺伝性の CANVAS(小脳性運動失調・ニューロパチー・全
体反射消失症候群)は遺伝子の非翻訳領域にある3~6塩基繰り返し配列の異常な増大によって起こる。
脆弱 X 関連振戦/運動失調症候群(FXTAS)も同様の機序で起きる疾患で、運動失調症を呈する。これら
の疾患群は、「非翻訳リピート病」とも呼ばれ、繰り返し配列の部分が転写され RNA となって病態を起こす
と考えられている。
一方、繰り返し配列ではなく、遺伝子の点変異や欠失などの静的変異で起きる疾患も多数同定された。
顕性遺伝性の SCA5、14、15、潜性遺伝性の「眼球運動失行と低アルブミン血症を伴う早発性運動失調症」
などがその例である。この中に分類される疾患は多数あり、今後も増えることが予想される。
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○ 概要
1.概要
脊髄小脳変性症とは、運動失調あるいは痙性対麻痺を主症状とし、原因が、感染症、中毒、腫瘍、栄養
素の欠乏、奇形、血管障害、自己免疫性疾患等によらない疾患の総称である。遺伝性と孤発性に大別され
る。
臨床的には小脳性の運動失調症候あるいは痙性対麻痺を主体とする。いずれも小脳症状のみが目立
つもの(純粋小脳型)と、小脳以外の病変、症状が目立つもの(多系統障害型)に大別される。潜性遺伝性
の一部で後索性の運動失調症候を示すものがある。同じく、緩慢進行性の痙性対麻痺を主徴とする疾患
群においては、臨床的に痙性対麻痺を主症候とする病型(純粋型)と、他の系統障害の症候を伴う病型(複
合型)に区別される。
2.原因
平成 15 年の「運動失調に関する調査及び病態機序に関する研究班」(研究代表者 辻省次)での解析結
果では、脊髄小脳変性症の 67.2%が「孤発性」で、27%が「常染色体顕性遺伝性」、1.8%が「常染色体潜性
遺伝性」、残りが「その他」と「痙性対麻痺」であった。
孤発性のものの大多数は多系統萎縮症であり、その詳細は多系統萎縮症の項目を参照されたい。残り
が小脳症候のみが目立つ皮質性小脳萎縮症であり、アルコール、薬物、腫瘍、炎症、血管障害などによる
2次性の小脳失調症との鑑別が重要である。
遺伝性の場合は、多くは常染色体顕性遺伝性である。少数の常染色体潜性遺伝性、まれに X 染色体遺
伝性のものが存在する。このうち、我が国で頻度が高い遺伝性脊髄小脳変性症は、SCA3(脊髄小脳失調
症3型、マシャド・ジョセフ病)、SCA6、SCA31、DRPLA(歯状核赤核淡蒼球萎縮症)である。
顕性遺伝性の SCA1、2、3、6、7、17、DRPLA では、原因遺伝子の翻訳領域における CAG という3塩基
の繰り返し配列が異常に伸長することにより発症する。CAG 繰り返し配列は、アミノ酸としてはグルタミンと
なるため、本症は異常に伸長したグルタミン鎖が原因であると考えられる。他に同様にグルタミン鎖の異常
伸長を示すハンチントン病、球脊髄性筋萎縮症と併せて、ポリグルタミン病と総称される。
また、顕性遺伝性の SCA8、10、31、36、潜性遺伝性の CANVAS(小脳性運動失調・ニューロパチー・全
体反射消失症候群)は遺伝子の非翻訳領域にある3~6塩基繰り返し配列の異常な増大によって起こる。
脆弱 X 関連振戦/運動失調症候群(FXTAS)も同様の機序で起きる疾患で、運動失調症を呈する。これら
の疾患群は、「非翻訳リピート病」とも呼ばれ、繰り返し配列の部分が転写され RNA となって病態を起こす
と考えられている。
一方、繰り返し配列ではなく、遺伝子の点変異や欠失などの静的変異で起きる疾患も多数同定された。
顕性遺伝性の SCA5、14、15、潜性遺伝性の「眼球運動失行と低アルブミン血症を伴う早発性運動失調症」
などがその例である。この中に分類される疾患は多数あり、今後も増えることが予想される。
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