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資料2-3 本委員会として指定難病の診断基準等のアップデートを検討する疾病(個票、パブリックコメント等を受けて変更等を予定するもの) (97 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_75704.html |
| 出典情報 | 厚生科学審議会 疾病対策部会 指定難病検討委員会(第68回 9/1)《厚生労働省》 |
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337 ホモシスチン尿症
○ 概要
1. 概要
ホモシスチン尿症は先天性アミノ酸代謝異常症の一種であり、メチオニンの代謝産物であるホモシステイ
ンが血中に蓄積することにより発症する。欠損酵素の種類により3病型があり、いずれも常染色体潜性遺
伝疾患である。
ホモシスチン尿症Ⅰ型はシスタチオニンβ合成酵素(CBS)欠損症を指し、血中メチオニンを指標とする新
生児マススクリーニングの対象疾患とされている。Ⅱ型はコバラミン代謝系コバラミン C(cblC)等、Ⅲ型は
葉酸代謝系メチレンテトラヒドロ葉酸還元酵素(MTHFR)の異常に起因するが、新生児マススクリーニング
の対象疾患ではない。全身性に神経障害や血栓症による症状が出現し、病型により骨格異常、眼症状、血
液異常が加わる。食事療法やビタミン補充などが対症療法として行われる。特に血栓症による合併症が生
命及び長期的予後を不良とする。
2.原因
CBS はホモシステインからシスチンを合成する硫黄転移経路の律速酵素で、その活性低下によりホモシ
ステインが蓄積する。ホモシステインはスーパーオキサイドによる血管内皮細胞障害を発生させ血栓症の
成因となる。病名にあるホモシスチンは、ホモシステインの重合体であり、尿中に排泄される。蓄積したホモ
システインは再メチル化経路によりメチオニンへ合成され、Ⅰ型(CBS 欠損症)ではメチオニンが高値とな
る。また、これを指標として新生児マススクリーニングを実施している。CBS 欠損症には補酵素であるビタミ
ン B6 の大量投与に反応する比較的予後の良いタイプ(ビタミン B6 反応型)があるが、日本人では稀であ
る。
再メチル化経路にはコバラミンと葉酸の代謝が関与しており、それぞれの酵素異常(cblC 等、MTHFR)で
はホモシステインからメチオニン合成が障害される。ⅡとⅢ型でもホモシステインが蓄積するが、新生児マ
ススクリーニング受検時にはメチオニンが低値を示すため有効な検出方法がない。
3.症状
ホモシスチン尿症Ⅰ型では以下の①〜④を主要症状とする。
①中枢神経系異常:知的障害、てんかん、精神症状(パーソナリティ障害、不安、抑うつなど)
②骨格異常:高身長・クモ状指・側弯症・鳩胸などマルファン症候群様体型、骨粗鬆症
③眼症状:水晶体脱臼(無治療では 10 歳までに 80%以上で水晶体脱臼を呈する)、緑内障
④血管系障害:冠動脈血栓症、肺塞栓症、脳血栓塞栓症
無治療の場合、小児期から上記①、②、③の症状を認め、思春期から成人期に④を発症する。無治療発
症例に該当するのは新生児マススクリーニング導入前(1977 年以前)の 40 歳代以上の症例や新生児マス
スクリーニングをすりぬけた症例である。
症状発現前に治療開始されても、成人期に至る過程で血中ホモシステインのコントロールに難渋する症
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○ 概要
1. 概要
ホモシスチン尿症は先天性アミノ酸代謝異常症の一種であり、メチオニンの代謝産物であるホモシステイ
ンが血中に蓄積することにより発症する。欠損酵素の種類により3病型があり、いずれも常染色体潜性遺
伝疾患である。
ホモシスチン尿症Ⅰ型はシスタチオニンβ合成酵素(CBS)欠損症を指し、血中メチオニンを指標とする新
生児マススクリーニングの対象疾患とされている。Ⅱ型はコバラミン代謝系コバラミン C(cblC)等、Ⅲ型は
葉酸代謝系メチレンテトラヒドロ葉酸還元酵素(MTHFR)の異常に起因するが、新生児マススクリーニング
の対象疾患ではない。全身性に神経障害や血栓症による症状が出現し、病型により骨格異常、眼症状、血
液異常が加わる。食事療法やビタミン補充などが対症療法として行われる。特に血栓症による合併症が生
命及び長期的予後を不良とする。
2.原因
CBS はホモシステインからシスチンを合成する硫黄転移経路の律速酵素で、その活性低下によりホモシ
ステインが蓄積する。ホモシステインはスーパーオキサイドによる血管内皮細胞障害を発生させ血栓症の
成因となる。病名にあるホモシスチンは、ホモシステインの重合体であり、尿中に排泄される。蓄積したホモ
システインは再メチル化経路によりメチオニンへ合成され、Ⅰ型(CBS 欠損症)ではメチオニンが高値とな
る。また、これを指標として新生児マススクリーニングを実施している。CBS 欠損症には補酵素であるビタミ
ン B6 の大量投与に反応する比較的予後の良いタイプ(ビタミン B6 反応型)があるが、日本人では稀であ
る。
再メチル化経路にはコバラミンと葉酸の代謝が関与しており、それぞれの酵素異常(cblC 等、MTHFR)で
はホモシステインからメチオニン合成が障害される。ⅡとⅢ型でもホモシステインが蓄積するが、新生児マ
ススクリーニング受検時にはメチオニンが低値を示すため有効な検出方法がない。
3.症状
ホモシスチン尿症Ⅰ型では以下の①〜④を主要症状とする。
①中枢神経系異常:知的障害、てんかん、精神症状(パーソナリティ障害、不安、抑うつなど)
②骨格異常:高身長・クモ状指・側弯症・鳩胸などマルファン症候群様体型、骨粗鬆症
③眼症状:水晶体脱臼(無治療では 10 歳までに 80%以上で水晶体脱臼を呈する)、緑内障
④血管系障害:冠動脈血栓症、肺塞栓症、脳血栓塞栓症
無治療の場合、小児期から上記①、②、③の症状を認め、思春期から成人期に④を発症する。無治療発
症例に該当するのは新生児マススクリーニング導入前(1977 年以前)の 40 歳代以上の症例や新生児マス
スクリーニングをすりぬけた症例である。
症状発現前に治療開始されても、成人期に至る過程で血中ホモシステインのコントロールに難渋する症
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