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総-1参考1 (38 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_64319.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第619回 10/8)《厚生労働省》
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改訂案

2. 適正使用のための注意事項
心機能の評価と対応

ベースライン

ベースラインの確認事項
• 小児循環器内科との連携体制
• 救急医療/二次救命処置計画
• ベースライン検査
【必須】心筋トロポニンI/高感度トロポニンI、心電図、心エコー
【任意】心臓MRI、NT-proBNP

投与

心臓観察プロトコルに
基づいたモニタリング
(p37参照)
正常

異常

以下のいずれかの異常が認められた場合には、リスクに応じて入院を検討する。
また、小児循環器内科医へ相談し連携してください。
• 心筋トロポニンIが正常値上限の10倍を超える
• 心筋炎を示唆する心電図変化
(ST-T変化、房室ブロック、上室性頻拍、心室頻拍など)
• 心機能障害、心嚢液貯留、房室弁逆流が認められる
• 胸痛、息切れ、動悸、悪心、嘔吐、食欲不振、浮腫、発熱などの臨床症状がある

心臓観察プロトコルに
基づいたモニタリング
に戻る
入院の検討

以下に該当する場合は、入院でのモニタリングを検討
• 心筋トロポニンIが正常値上限の10倍を超える
• 心電図又は心エコーがベースラインから変化している
• 心臓疾患のリスクが高い
(左室駆出率55%未満、
遅延造影があるなど)
以下に該当する場合は、外来でのモニタリングを検討
• 無症状性である
• 心筋トロポニンIの上昇が軽度である
• 再評価のために受診が可能
• 心臓疾患のハイリスクではない

経過観察・治療

軽快/回復

心筋炎の診断上の考慮事項
• 心筋トロポニンIと心エコー評価の頻度を上げるか
• 心筋炎の評価には心臓MRIを考慮すること
経過観察・治療時の考慮事項
• 心機能不全の場合は以下を検討:
• ステロイドパルスの実施:その後のステロイド離脱は医療チームメンバーと調整
• 必要に応じた血行動態のサポート
(強心薬や一時的な機械的補助も考慮)
• 入院でのモニタリングの場合は、48時間の観察後に退院の検討:
• 心機能が維持されている
• 重大な不整脈がない
• 心筋トロポニンIの低下傾向

心臓観察プロトコルに 心筋炎後の薬物療法を
基づいたモニタリング 連携する小児循環器
内科医へ相談する
に戻る

41)
より作成

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