令和7年3月 保護者の思想信条等に起因する医療ネグレクトに関する調査研究 報告書 (83 ページ)
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出典情報 | 保護者の思想信条等に起因する医療ネグレクトへの対応について(8/7)《こども家庭庁》 |
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地域での継続⽀援
■医療⾏為の必要性に関する保護者への事前の説明
病院に搬送する前に医療⾏為が必要になる可能性があることを説明し、理解いただけるような仕組み
■出⽣前から予測できる場合に対応できる制度の整備
出⽣前から予想されており、保護者へ受診について説得されていたが同意を得られず、出⽣前からこどもを
守る制度の必要性を感じた
<課題>
■国による⽂化の違いのとらえ⽅、対応の仕⽅
国による⽂化の違い
精神的ショックを受けた外国⼈の保護者に寄り添いながら治療を進めていきたかったが、そもそもの考え⽅が
⽇本⼈と異なっており、より早期から児童相談所に通告しながら対応するべきであった
最近は海外の⼈が増えてきており、⾔葉・国境・考え⽅の違いなどの差があり⽇本の常識と海外の常識を考
える必要がある
■こどもに⼤きな影響を及ぼす判断が親にゆだねられているという国の制度
⽇本においては親権が強く、こどもの権利が守られないことがある。医療ネグレクトの定義が曖昧である。
(例)予防接種、外来受診に来ない等。こどもの成⻑・発達に重⼤な影響を及ぼす選択が親の価値観に
委ねられている現状
集団接種があると⾏政も未接種を把握できるが、個別接種の場合は各病院の判断となる。外国は打たな
いと学校に⾏けないが⽇本では各⾃の⾃由となっている。打たない場合のリスクが⾼いこともあるにも関わらず、
その場合の対応や判断が個⼈や病院に委ねられる状況は疑問に感じる
こども中⼼ではなく、保護者のことを中⼼に考えて保護の判断がされなかったと思われる。こども中⼼に判断
軸をおいていただきたい
⽗親と粘り強くかかわってきたつもりであったが、気持ちをかえることはできなかった
■時間外の対応
当院の医療ソーシャルワーカーも時間外は動かず、市も動かない。今なら警察にも通報したと思うケースがあ
った
■正解がわからない
正しいことは誰にも分からないが、⽬の前にいるこどものためにベストな⽅法が提⽰できるこちら側からすると、
どう理解してもらったら良いのか、どう説得すべきなのか、通告すべきなのかで⾮常に迷う
<課題等は特にない>
特になし
でき得る説得はしていると思われる
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