令和7年3月 保護者の思想信条等に起因する医療ネグレクトに関する調査研究 報告書 (66 ページ)
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出典情報 | 保護者の思想信条等に起因する医療ネグレクトへの対応について(8/7)《こども家庭庁》 |
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こどもの意向の聞き取りや確認は⾏っているが、基本的な⽅針や⼿順が決まっていない。今後は基本⽅針を
決めるととともに電⼦カルテの記載⽅法等、ソフト⾯のみならずハード⾯においても整備が必要と思われる
こども担当弁護⼠の配置
インフォームド・アセントについては、⼦に⾃分で考え判断する能⼒があるかどうかを⾒極めることが難しい。親
のインテリジェンスも重要
■具体的な指針とその指針に対応した法整備
国からの指針がほしい
どこまで親の意⾒を尊重するべきなのか、明確な指針があれば良いと思う
児童相談所職員の医療に対しての理解・関⼼。必要な医療が受けられない状況が⽣じたときの対応⽅法
の明確化
「必要な医療」についてもう少し具体的に例を上げて⽰すことが必要(説明するときに客観的な指標として
家族に提⽰することができる)共同親権の問題(親権の単独⾏使)にも関係するため参考事例の紹介
があれば参考にできる
医療ネグレクトに対する具体的な法整備
法律の整備
<社会の理解・仕組みに関すること>
■正しい理解のための情報発信
社会全体の啓発運動
マスコミの偏った情報に対する提⾔
陰謀論の排除、陰謀論を信じないための教育
物理的・⾦銭的サポートがあることの周知
■義務化の検討
⼩学校⼊学前のワクチン義務化・推奨
ワクチンの接種状況について、就学前に全員チェックする
■経済的な⽀援
医療費以外の無償化。例えば⼊院時の家族に対する⾷事の⽀援や休職による給与⽀援が必要だと思う
共働き、ひとり親など、こどもと⽀える家族に余裕がない。付き添いの問題もそうだが、病気の時に仕事を休
める社会、⼜は代わりに⼈に依頼できる(仕事として対応する資源のある)社会と価値観が必要
(2) 問 13.児童相談所との連携において課題に感じること
児童相談所との連携において、課題に感じていることについて聞いたところ、以下の回答があった。
<児童相談所と医療機関間の認識や優先度の違いに関すること>
■緊急性やリスクの認識に差がある、対応⽅針に齟齬が⽣じる
こどもに⽣じるリスクに関する切迫度合の認識の差
医療者が家に帰すことを不安に感じるケースであっても、児童相談所で帰宅可能と判断され⼼配となるケー
スがある
虐待(疑いを含む)症例に関して、医療的評価を重要視しているという⼀⽅で、医療側が医療的リスクや
切迫感を伝えても⼗分に理解されないこともある。児童相談所ごと、担当者ごとで対応が均⼀化されていな
い
医療機関との温度差があることを感じることがある
こども個⼈の対応と医療機関として患者全員の対応とどちらの(それぞれの)⽴場で何を優先するかが異
なること
児童相談所と医療機関の温度感の違い。普段から情報交換できる場が設けられていると良い
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