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令和7年3月 保護者の思想信条等に起因する医療ネグレクトに関する調査研究 報告書 (71 ページ)

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出典情報 保護者の思想信条等に起因する医療ネグレクトへの対応について(8/7)《こども家庭庁》
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■気管切開の拒否


気管切開の同意を求めたが、⺟が治療に否定的であった。⺟は外国⼈で、⽇本で通常⾏われている医療
⾏為に対しての理解が不⾜している可能性があった

■輸⾎拒否





宗教の信者であり、輸⾎に不同意であった
宗教上の理由による輸⾎の拒否
信者のため、輸⾎拒否
⽩⾎病治療に関しての輸⾎拒否。理由は、誰のか分からない⾎を⼊れることへの気持ち悪さ、特にワクチン
を打っている⼈の⾎が混じることへの嫌悪感、輸⾎の安全性の不安

■特定の薬物の拒否





薬物治療の拒否。⺟親がオイルによる治療を希望し症状悪化したケース
⻄洋医学への拒否感。「強い薬」は使⽤したくない。家庭内不和で両親の意⾒が⼀致しない
肝移植⼿術後、免疫抑制剤を内服しない。⺟は内服管理を⾏ってきたが、本⼈が飲みたがらないため諦め
た。飲まなくても元気なのだから必要性を感じないとの主張であった
2 型糖尿の治療に関し、⼀切の薬物治療と診療を拒否し、検査のみ⾏ってほしいとの希望であった

■ステロイド使⽤の拒否




アトピー性⽪膚炎に対して、⾏政から健診にて薬での治療を勧められていたが、良いイメージがないという理
由で脱ステロイドを推奨する医療機関で受療。結果的に⽣命に危険が及ぶほど重症化してしまった
アトピー性⽪膚炎(EASI スコア最重度)ステロイド忌避であり、⼊院加療には同意したが⾃⼰都合で退
院。退院後の受診に来なかった
重篤なアトピー性⽪膚炎であったが、⺟が抗⽣剤、ステロイド治療を「害になる」「治療による後遺症が⼼配」
と拒否し、その重症度からは不適切な薬塗布しか認めなかった

■ワクチンの接種拒否







ワクチンの副反応への不安があり、任意接種のワクチンを含めて⻄洋医療を拒否する思想
予防接種未接種。⺟が重症アトピーのため副反応が⼼配との理由
早産低出⽣フォローアップ未受診、予防接種未接種。⺟⾃⾝がインフルエンザワクチンで寝込んだ経験あり、
きょうだいも予防接種の反応のためか成⻑が遅く、多動などがある。打った後の副反応について⺟が全責任
を負わないといけないという理由
K2 シロップ 13 回法を 3 回のみ内服。製薬会社の⾔いなりで回数を増やしたといわれた。予防接種は全て
拒否、シナジス接種も⾏わない。親が責任を持って判断するとのこと
妊婦健診の拒否。医療機関での出産の拒否。出⽣後乳児検診・予防接種の拒否

■⺠間療法の希望


鍋の熱湯をかぶってⅡ度の熱傷。ラップ療法を求め、受傷翌⽇に退院しようとした

■不適切な⾷事、制限





病気ではなく添加物によるアレルギーであるとのこと。それらを取り除くことで改善すると考えている
⺟乳の他、ヤギのミルクを与えており、⽣後 1 ヵ⽉で出⽣体重よりも減少(児童相談所から診察の依頼が
あった)
我が⼦が難病であると思い込み、⾷事や⾏動を制限。医療機関には通院するものの虚偽の申告や医療者
の指⽰に従わない状況
喘息管理のための吸⼊⾒守りや⾼度肥満に対する⾷事管理、それらを整えるための⽀援介⼊に対し、調
理も含め⼦⾃⾝にさせる⽅針であることや、他者の⾃宅介⼊は受けられないことを主張し拒否

■その他


妊娠中絶が可能な期間を過ぎて疾患の把握となり、妊娠中より⺟から「親権放棄をしたい」と申し出があっ

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