令和7年3月 保護者の思想信条等に起因する医療ネグレクトに関する調査研究 報告書 (67 ページ)
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出典情報 | 保護者の思想信条等に起因する医療ネグレクトへの対応について(8/7)《こども家庭庁》 |
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医学的にこどもの健全な成⻑・発達が家庭で保障されないと思われるケースであっても在宅での⾒守りという
判断になり、後に精神医学的・⾝体的健康に⼤きく悪い影響が出ることがしばしばある
⼀時保護後すぐの外来受診に保護者の同席が許可される場合、主治医、看護師のストレスを考えると同
席許可の児童相談所の判断には同意しかねる
医療ニーズへの理解が低く、緊急性について認識の乖離があるため、⾝体的虐待よりも対応が後⼿になる
今は⽐較的スムーズに連携ができていると思うが時折認識の違いがある。保護の必要性など症例によっては、
医療者側との間で重⼤性などの認識にずれがある
⼀時保護の判断基準が理解できないことがある
医療ネグレクトについては病院がその医療の必要性の判断に責任を負うと考えるため、その後の速やかなサ
ポートをお願いしたい
■⼀時保護の判断に時間がかかる、迅速な対応が必要
保護の判断に時間を要し、スムーズに⽅針を決められないことがある
迅速な対応
虐待の疑いで通報し、⼊院した児童について、⼊院加療が終了した後も退院先が⾃宅なのか児童相談所
による⼀時保護等なのかが決まらず、退院が先送りになる状況がある
■予防的な対応を⾏ってほしい
ネグレクトや⾝体的虐待へ⾄る前のグレーゾーンへの⽀援や介⼊をしていただきたい
妊娠中から医療側が⾼リスクととらえていても、児童相談所では胎児受理がなされない
通告するも「そういうこともある」「仕⽅がない」と対応いただけなかったケースがある
⼤ごとが起こるまで放置されてしまう
<児童相談所の体制に関すること>
■時間外の対応をしてもらえない
⾏政は児童相談所でさえも夜中や⼟⽇はあまり動いてくれない。病院側(特に医師)が夜も頑張っており、
孤独である
24 時間体制で対応できることが必要である
夜間・休⽇は迅速な対応が困難なことがある
■児童相談所に余裕がない、多忙、⼈員が⾜りていない
児童相談所に余裕がない
児童相談所のキャパオーバーなのか、対応が遅いと感じることがある。⼀時保護の不要なケースは原則市町
村に通告している
児童相談所職員が多忙で、必要なときに必要なマンパワーを割けていない印象がある
担当が忙しいことが多く、情報交換の時間がとりづらい
専⾨職のスタッフが多忙である。治療拒否だけでは⼀時保護や親権停⽌にならない場合もあり、児童相談
所毎に対応の差がある
■児童相談所内での事例に関する知識の拡充が必要
医療ネグレクトは医師の判断が⼤きくなる。児童相談所にて事例を共有し、知識量を増やしていただき前例
を踏まえた場合はこのような考え⽅ができる等の具体的な話し合いができると、より柔軟な⽀援になると思う
■児童相談所や担当者により対応に違いがある
虐待通報の窓⼝が⼦ども家庭⽀援センターと児童相談所にあること。重症なケースや性虐待は児童相談
所へと指⽰をされるが、線引きが難しい。事例によっては児童相談所に直接連絡しても地域のルールがある
と⼦ども家庭⽀援センターへ掛けなおすよう指⽰を受けたこともある。どちらかに通報すれば連携して頂きたい
と思う。また、児童相談所毎に対応が異なることもある
児童相談所によって対応が異なる場合がある
児童相談所ごとに対応が違う。早急に対応していただけるときもあれば、病院に対応が委ねられるときもあり、
どのように伝えれば良いか迷うときもある
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