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令和7年3月 保護者の思想信条等に起因する医療ネグレクトに関する調査研究 報告書 (80 ページ)

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出典情報 保護者の思想信条等に起因する医療ネグレクトへの対応について(8/7)《こども家庭庁》
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(3) Q11-2.こどもへの医療を⾏った場合の同意の⽅法
Q11 でこどもへの医療を「⾏った」と回答した医療機関に、同意の⽅法を聞いたところ、「保護者の同意」が
66.7%(12 件)、「親権停⽌による未成年後⾒⼈の同意」「⼀時保護(監督措置)による児相⻑等の
同意」がともに 5.6%(1 件)であった。
 「その他」の意⾒としては、「⼀時保護による児相⻑等の同意」に加え、「親権停⽌による児相⻑等の同意」
や「もう⼀⼈の保護者である⽗の同意」、また、「院内チームで協議の上患者にとって最善の医療を⾏う」
といった回答があった。
図表 3-30 こどもへの医療を行った場合の同意の方法(n=18)(単一回答)

(4) Q13.本事例への対応において苦慮した点
本事例への対応において苦慮した点やその理由等について聞いたところ、以下の回答があった。
<医療機関としてどう対応するべきかの「判断」に関すること>
■医療ネグレクトに該当するか判断に迷った




ステロイド忌避がネグレクトに該当するか毎回判断に迷う
医療ネグレクトの判断で良いのか、資料があまりにもない。特に今回は頭蓋内出⾎のリスクが上昇するが K2
シロップだったため
緊急性はなく、今後の成⻑発達への影響の有無や程度も不明(だが可能性は⾼い)。何度説明しても
保護者の理解は得られないという状況をいつまでこのままにして良いのか、ずっと不⽑な説明を繰り返すのか、
やるべきことはしたとして介⼊を終了とするのか等の判断

■症例の全容把握に時間を要した


代理ミュンヒハウゼン症候群で症例の全容を把握することに苦慮した

■医療⾏為による副反応や状態悪化の懸念があった






⺟には予防接種に関する正しい知識が必要と思われたが、説明をする段階から抵抗感が強く、進めることが
できなかった。保護者の同意なく実施したとすれば、ワクチンを接種して実際に副反応が出たときの対応に懸
念がある
外傷歴やアトピー性⽪膚炎の管理不良などその他にも⼼配な点があるものの、いずれも通告するほどのもの
ではなく、しかし何らかの⾒守りはあった⽅がいいだろうと考えられる中で転医希望されたため、当院での⾒守
りや⾏政へのつなぎを⾏わないまま転医となった。保護者の同意なく実施したとすれば、予防接種を⾏って実
際に副反応が出た場合の親への対応に懸念がある
保護者の同意なく実施した場合に、医療⾏為によって本⼈の状態が悪化した場合の対応について懸念が
あった

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