令和7年3月 保護者の思想信条等に起因する医療ネグレクトに関する調査研究 報告書 (60 ページ)
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出典情報 | 保護者の思想信条等に起因する医療ネグレクトへの対応について(8/7)《こども家庭庁》 |
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⼀時保護の有無により、権限の範囲が⽣じることは理解するところであるが、⼊院中、親族による退院要求
などで医療提供を妨害する場合に、当該児や他の患児に不利益や影響が⽣じないよう対応・対処をしてい
ただきたい
選択肢にあるような対応は既にしていただいている
4. こども本⼈への説明や意向確認
(1) 問 8.こどもへのインフォームド・アセントについての基本的な⽅針の有無
こどもへのインフォームド・アセントについての基本的な⽅針の有無を聞いたところ、「ない」が 59.1%(52
件)、「ある」が 26.1%(23 件)、「その他」「わからない」がともに 6.8%(6 件)であった。
図表 3-16 こどもへのインフォームド・アセントについての基本的な方針(n=88)(単一回答)
0%
20%
40%
60%
26.1%
ある
80%
59.1%
ない
その他
100%
6.8%
わからない
6.8% 1.1%
無回答
【その他内容】
マニュアルはないが、医師看護師からインフォームド・コンセントやプレパレーションを⾏っている
患者が未成年であっても判断能⼒がある場合には、本⼈に対して説明を⾏い、同意を得ることを原則として
いる
医師とチャイルド・ライフ・スペシャリストで適宜相談する
概ね⼩学⽣以上を対象とし、遺伝⼦検査・治験参加時に⾏う。検査前に、説明⽤紙を渡しながら実施す
る
臨床研究の説明と同意取得に準じて、⼩学⽣以上はアセントを取るよう努めている。またより年少でも発達
に応じた説明を⾏ってはいるが院内の統⼀書式はない。治療の導⼊時や折々に主治医が判断し対応して
いる
こどもの権利としては明⽰している
(2) 問 9.こどもへのインフォームド・アセントについての基本的な⽅針の内容
こどもへのインフォームド・アセントについての基本的な⽅針がある医療機関に、こどもへのインフォームド・アセン
トの⽅針の内容ついて聞いたところ、以下の回答があった。
■幼児期後期のこどもに実施
こども憲章にのっとって説明を実施する。理解できるとされている幼児期後期以降の児に対し、年齢や発達
状況に応じて児への分かりやすい⾔語・媒体を使⽤する。家族への同意を得る
3 才以上に実施する。⼿術や化学療法を実施する患児について、⼊院後絵本等を使⽤しながら治療につ
いて説明している
4〜5才くらいのこどもであっても、こどもの理解度に応じて、親への説明後または親が同席している場で、⼗
分に説明を⾏う
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