令和7年3月 保護者の思想信条等に起因する医療ネグレクトに関する調査研究 報告書 (78 ページ)
出典
公開元URL | |
出典情報 | 保護者の思想信条等に起因する医療ネグレクトへの対応について(8/7)《こども家庭庁》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
Q9 でこどもへのインフォームド・アセントを「⾏った」と回答した医療機関に誰が⾏ったか聞いたところ、「医師が
⾏った」の割合が 90.0%(9 件)、「医師以外が⾏った」が 10.0%(1 件)で、医師以外と回答した内容
は「医師と医療ソーシャルワーカー」であった。
図表 3-27 インフォームド・アセント実施者(n=10)(単一回答)
0%
20%
40%
60%
80%
90.0%
100%
10.0%
医師が⾏った
医師以外が⾏った
(4) Q9-3.こどもへのインフォームド・アセントにおける留意点等
こどもへのインフォームド・アセントで留意したことや苦労したことについて聞いたところ、以下の回答があった。
■留意したこと
平易な⾔葉での繰り返し説明
⽂書を⽤いて⾒返せるようにした
命に関る症状であり、必要な医療を実施する
主治医としては、⺟に対して悪い印象を持っていないことをこども本⼈に説明。抵抗はなく安定した様⼦であ
った
こどもは治療の必要性を理解していたが、⺟の意向に反することを⼼配、恐れていたため、こども本⼈の希望
により治療して問題ないということを理解されるよう努めた
こどもが信者であるため、教義の否定はしないようにしつつ、命が⼤事であることを伝えた
■苦労したこと
⾔語発達の遅れがあり、意思疎通が困難だった
こどもに説明することで、⺟が病院に来なくなる可能性があったこと
こどもの年齢に合わせて分かりやすい⾔葉で説明し、理解度や反応を確認しながら進めた。こどもの理解度
や意志は確認できても、親が抵抗を⽰すとこどもは親に従うしかない状況になってしまうため
不登校で⻑期⽋席していたこともあり、家族以外の社会的な関わりが皆無に等しく、そもそも本⼈とのコミュ
ニケーションが全くできず、「病院へ来てくれてありがとう」といった声かけを⾏い、受診拒否とならないように慎
重な対応が求められた
76