会議資料 (78 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00042.html |
出典情報 | 医薬・生活衛生局が実施する検討会 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第68回 7/4)《厚生労働省》 |
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要望番号;IV-168
<日本における教科書等>
1)血液疾患最新の治療 2023-202552)
温式 AIHA 及び CAD に対する治療において、下記の記載がある。
①
温式 AIHA
抗 CD20 抗体 rituximab は、セカンドラインの治療薬として 70~80%の有効率が報告さ
れているが、30%の患者が 3 年以内に再発するとされる。
②
CAD
Rituximab 投与は 45~60%の有効率が報告されているが、完全寛解となることはまれで、
12~15 ヵ月でほとんどが再発する。bendamustine と rituximab の併用での長期にわたる有
効性や、ibrutinib、bortezomib などの有効性が報告されているが、本邦では rituximab 単剤
を含め、いずれも未承認である。
2)血液専門医テキスト(改訂第 4 版)53)
①
温式 AIHA
セカンドライン治療として、抗 CD20 モノクローナル抗体製剤 rituximab(保険適用外)
が推奨される。
②
CAD
溶血性貧血に対して補体 C1s を標的とした遺伝子組換えヒト化 IgG4 モノクローナル抗
体(sutimlimab:保険適用)あるいは B 細胞を標的とした薬剤(rituximab 単独、rituximab +
bendamustine 併用:適応外使用)が選択されるが、優劣を示すデータに乏しい。末梢循環
不全症状が強い場合は B 細胞を標的とした薬剤が考慮される。
3)専門医のための血液病学 54)
①
温式 AIHA
ステロイド不応性の温式 AIHA に対するリツキシマブ(週 1 回 375 mg/m2 4 回点滴静注)
治療の有効率は 70~80%、完全寛解率は 40%であり、安全性に関しても大きな問題はない。
脾摘が困難な場合(重度の肥満や血栓症の合併など)や手術拒否の場合の選択肢と考えら
れる。リツキシマブ治療に不応もしくは再発時には、脾摘やリツキシマブ再投与が推奨さ
れている。ステロイド・リツキシマブ併用療法や、低用量(週 1 回 100mg 4 回投与)のリ
ツキシマブと短期間のステロイド投与の併用治療の有用性、ステロイド減量効果が報告さ
れている。
②
CAD
近年、慢性特発性 CAD はリンパ増殖性疾患と考えられており、リツキシマブ単独やベ
ンダムスチン、フルダラビンとの併用療法の有効性が報告されている。
4)小児血液・腫瘍学(改訂第 2 版)55)
①
温式 AIHA
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