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会議資料 (185 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00042.html
出典情報 医薬・生活衛生局が実施する検討会 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第68回 7/4)《厚生労働省》
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大動脈リンパ節の検出率、感度、陰性的中率ともに 100%であり、子宮頸部からの投与
との RCT でも統計学的有意差はないものの子宮鏡下からの投与が傍大動脈リンパ節領
域の検出に優れていた。しかしながら、NCCN ガイドライン 2022 年版ではトレーサー
の投与部位は子宮頸部とされており、簡便で再現性に優れている点が長所であるが、
傍大動脈リンパ節領域の検出には適当とは考えられず、骨盤内のセンチネルリンパ節
検出に限定した投与方法と考えるべきである。また、子宮頸部の表層(1~3 mm)への
注射と深部(1~2 cm)への注射を組み合わせることで、頸部及び体部におけるリンパ
経路の起始部の主要な層にトレーサーを送達するとされている。
現在、トレーサーに関して子宮体癌に保険適用があるものはなく、保険収載されるま
では臨床試験として、センチネルリンパ節生検の安全性や有用性及び術中病理学的診
断法などに関するデータを集積していくことが必要である。
注 26)
“実施する”ことを提案する。
注 27)効果の推定値が推奨を支持する適切さに中程度の確信がある。
注 28)テクネチウムスズコロイド(99mTc)とパテントブルーの併用

子宮頸癌
2) 子宮頸癌治療ガイドライン 2022 年版 25)
本薬に関する記載はないが、センチネルリンパ節転移陰性の患者における系統的リンパ
節郭清の省略について、本薬を用いたセンチネルリンパ節の同定に係る文献等も踏まえ、
以下のように記載されている。
センチネルリンパ節生検に対して病理医の協力体制が整い、手技に習熟したチームが
いる施設においては、センチネルリンパ節が転移陰性の場合に、系統的リンパ節郭清
の省略を提案する(推奨の強さ 2(↑)注 26)、エビデンスレベル B 注 27))

6.本邦での開発状況(経緯)及び使用実態について
(1)要望内容に係る本邦での開発状況(経緯)等について
本邦において要望内容に係る開発は行われていない。
(2)要望内容に係る本邦での臨床試験成績及び臨床使用実態について
要望内容に係る本薬の使用実態として、以下の内容が報告されている。
1) センチネルリンパ節生検に関するアンケート調査 26)
日本婦人科腫瘍学会が本邦の婦人科腫瘍指定修練施設に対して行ったセンチネルリンパ節
生検に関するアンケート調査(回答施設:181)であり、子宮頸癌又は子宮体癌のセンチネル
リンパ節生検の経験がある 34 施設からの回答結果は以下のとおりであった。
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