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会議資料 (62 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00042.html
出典情報 医薬・生活衛生局が実施する検討会 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第68回 7/4)《厚生労働省》
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(公知申請への該当性に係る企業見解の様式)
要望番号;IV-168
再発や非奏効の場合の脾摘実施例数は、両群で同様であった。
有害事象及び重篤な有害事象(SAE、致死的又は致死的ではない事象)の発現状況は両
群で差を認めず、主な事象は呼吸困難、消化不良、不眠症、頭痛、疲労であり、それらの
多くはプレドニゾロンとの関連性が考えられた。
死亡に至った SAE はプレドニゾロンと本剤併用群で 4 例[肺炎、虚血性脳卒中(2 例)

心不全]
、プレドニゾロン単剤群で 3 例(虚血性脳卒中、心不全、殺人犠牲者)であった。
プレドニゾロンと本剤併用群の 1 例で発現した肺炎は、免疫抑制治療による合併症であり
関連性が否定されなかった。他の 6 例の死亡に至った SAE については免疫抑制治療に関連
する事象とは判断されなかった。プレドニゾロンと本剤投与例でアレルギー反応は認めら
れなかった。
2)温式 AIHA を対象としたリツキシマブのランダム化臨床第 III 相試験(RAIHA study)
34)

本試験は、新規に温式 AIHA と診断された 18 歳以上の患者のうち、プレドニゾン治療が
6 週未満の 32 例を対象とした、多施設共同二重盲検プラセボ対照ランダム化臨床第 III 相
試験(NCT01181154)であり、仏国において 2011~2015 年の期間に実施された。
【方法】
新規に温式 AIHA と診断され[ヘモグロビン値が 10 g/dL 以下、溶血の徴候を認める(ハ
プトグロビンが 4 mg/L 未満)、直接クームス試験(IgG のみ、又は IgG と C3)陽性]
、プレ
ドニゾン治療が 6 週未満の 32 例に対し、本剤 1,000mg を 2 週間間隔で 2 回投与する群(リ
ツキシマブ群)とプラセボ群に 1:1 の割合でランダム化した。
登録前に副腎皮質ステロイド薬が投与されており、全例でプレドニゾン 1.0 mg/kg/day を
2 週間以上投与し(2 週間で効果が認められない場合には、1.5~2.0 mg/kg/day に増量可能)

Day 15 以降、PR(ヘモグロビン値がベースラインから 2 g/dL 増加し 10 g/dL 超となった症
例)を認めた症例で、10 日間毎に 10mg ずつ(最大 20mg)減量し、20mg から 10mg に減
量する際は 10 日間毎に 5mg ずつ減量し、
10mg から 5mg に減量する際は 2.5mg ずつ減量し、
効果が維持されている場合には 10 日後に中止した。登録後 6 週間でプレドニゾンの増量に
もかかわらず PR を認めない場合には、医師の判断でダナゾールや他の免疫抑制薬の投与又
は脾摘を施行可能とした。
主要評価項目は 1 年時点の全奏効率(ORR、CR 例と PR 例の合計)とし、CR は、直接
クームス試験の陽性・陰性に関係なく、ヘモグロビン値が 11 g/dL(女性)又は 12 g/dL(男
性)以上で、溶血の徴候がなく、温式 AIHA に対する治療が 4 週間実施されておらず、輸
血が行われていないことと定義され、PR は、ヘモグロビン値がベースラインから 2 g/dL 増
加し 10 g/dL 以上、プレドニゾン 10 mg/day 以下投与以外の治療を実施しておらず、輸血が
行われていない場合と定義した。非奏効例は、1 年間で CR 又は PR に達することができな
い場合、温式 AIHA に有効な治療(プレドニゾン及び輸血を除く)を実施した場合、登録

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