会議資料 (61 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00042.html |
出典情報 | 医薬・生活衛生局が実施する検討会 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第68回 7/4)《厚生労働省》 |
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要望番号;IV-168
間投与し、week 3 に 0.75 mg/kg/day、week 4 に 0.5 mg/kg/day を投与し、正常なヘモグロビ
ン値を維持している場合には 4~8 週かけて徐々に漸減した。プレドニゾロンと本剤併用群
においては、本剤 375 mg/m2 を週 1 回、4 回投与した。
本試験の主目的は、両群間の治療反応の相違を検証することとし、治療開始から 3 ヵ月、
6 ヵ月及び 12 ヵ月時点で評価した。完全奏効(CR)は、溶血の検査所見を認めず、免疫抑
制療法が実施されていない状態でのヘモグロビン値の正常化とし、部分奏効(PR)は、低
用量のプレドニゾロン治療(10 mg/day 未満)を実施しているがその他の CR の要件を満た
す場合、又はプレドニゾロン治療(10 mg/day 未満)を除く他治療の必要が無く、ヘモグロ
ビン値が安定し許容可能な代償性溶血性貧血の場合とし、CR 及び PR 以外は非奏効例とし
た。
【結果】
プレドニゾロン単剤群(PSL 群)及びプレドニゾロンと本剤併用群(PSL+RTX 群)に
それぞれ 32 例がランダム化された(表 1)
。
表1
患者背景
症例数
年齢
性別(男性/女性)
リンパ増殖性疾患
自己免疫疾患
ヘモグロビン(g/L)*1
網状赤血球数(×109/L)*1
血小板数(×109/L)*1
ビリルビン(µmol/L)*1
LDH(U/L)*1
ALT(U/L)*1
クレアチニン(µmol/L)*1
PSL 群
32 例
67(35-90)
17/15
2例
1例
74(48-128)
197(2-715)
317(20*2-750)
35(8-114)
511(25-918)
30(6-300)
79(47-122)
PSL+RTX 群
32 例
65(41-89)
20/12
4例
0例
80(48-112)
205(45-746)
327(127-540)
51(4-207)
431(88-1566)
26(8-88)
85(45-142)
p値
0.62
0.61
0.35
1.0
0.18
0.58
0.96
0.44
0.85
0.54
0.21
【略語】PSL, プレドニゾロン, RTX, リツキシマブ.
*1 中央値(範囲)
*2 Evans 症候群
治療開始から 3 ヵ月時点の奏効率(CR+PR)は、両群で約 50%であったが、6 ヵ月時点
の CR 率は、プレドニゾロン単剤群が 39%[95%信頼区間(CI)22-59]
、プレドニゾロンと
本剤併用群が 63%(95%CI 44-80)
、12 ヵ月時点の CR 率はそれぞれ 36%(95%CI 19-56)と
75%(95%CI 55-89)で、プレドニゾロンと本剤併用群で有意に高かった(p= 0.003)
。観察
期間 36 ヵ月時点では、ステロイド単剤群では 45%の症例が奏効(CR 又は PR)を維持して
いたのに対し、プレドニゾロンと本剤併用群では 70%が奏効を維持していた。奏効を認め
た症例の無再発生存期間はプレドニゾロンと本剤併用群で有意に長く(p= 0.02)
、ハザード
比は 0.33(95%CI 0.12-0.88)であった。また、奏効例を対象に登録から非奏効を認めた期
間、又は追跡終了までの期間の赤血球輸血の回数を比較した場合、群間差を認めず、また、
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