会議資料 (131 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00042.html |
出典情報 | 医薬・生活衛生局が実施する検討会 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第68回 7/4)《厚生労働省》 |
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要望番号;IV-169
試験(NCT01181154)であり、仏国において 2011~2015 年の期間に実施された。
【方法】
新規に温式 AIHA と診断され[ヘモグロビン値が 10 g/dL 以下、溶血の徴候を認める(ハ
、プレ
プトグロビンが 4 mg/L 未満)、直接クームス試験(IgG のみ、又は IgG と C3)陽性]
ドニゾン治療が 6 週未満の 32 例に対し、本剤 1,000mg を 2 週間間隔で 2 回投与する群(リ
ツキシマブ群)とプラセボ群に 1:1 の割合でランダム化した。
登録前に副腎皮質ステロイド薬が投与されており、全例でプレドニゾン 1.0 mg/kg/day を
2 週間以上投与し(2 週間で効果が認められない場合には、1.5~2.0 mg/kg/day に増量可能)
、
Day 15 以降、PR(ヘモグロビン値がベースラインから 2 g/dL 増加し 10 g/dL 超となった症
例)を認めた症例で、10 日間毎に 10mg ずつ(最大 20mg)減量し、20mg から 10mg に減
量する際は 10 日間毎に 5mg ずつ減量し、
10mg から 5mg に減量する際は 2.5mg ずつ減量し、
効果が維持されている場合には 10 日後に中止した。登録後 6 週間でプレドニゾンの増量に
もかかわらず PR を認めない場合には、医師の判断でダナゾールや他の免疫抑制薬の投与又
は脾摘を施行可能とした。
主要評価項目は 1 年時点の全奏効率(ORR、CR 例と PR 例の合計)とし、CR は、直接
クームス試験の陽性・陰性に関係なく、ヘモグロビン値が 11 g/dL(女性)又は 12 g/dL(男
性)以上で、溶血の徴候がなく、温式 AIHA に対する治療が 4 週間実施されておらず、輸
血が行われていないことと定義され、PR は、ヘモグロビン値がベースラインから 2 g/dL 増
加し 10 g/dL 以上、プレドニゾン 10 mg/day 以下投与以外の治療を実施しておらず、輸血が
行われていない場合と定義した。非奏効例は、1 年間で CR 又は PR に達することができな
い場合、温式 AIHA に有効な治療(プレドニゾン及び輸血を除く)を実施した場合、登録
後 1 年以内に脾摘を行った場合とした。
【結果】
リツキシマブ群及びプラセボ群にそれぞれ 16 例がランダム化された(表 2)
。
表2
患者背景
年齢*1
女性
診断時のヘモグロビン(g/dL)*1
網状赤血球数(×109/L)*2
LDH(UI/L)*2
総ビリルビン(µmol/L)*2
ハプトグロビン(mg/L)*2
登録前の輸血歴有(%)
赤血球濃厚液パックの数(平均)
*1
*2
リツキシマブ群
プラセボ群
70.1 ± 16.6
71.4 ± 16.5
7(44%)
10(63%)
7.09 ± 1.26
7.14 ± 1.25
215(124-275) 244(166-434)
642(437-936) 478(325-595)
34(28-69)
50(34-66)
0.08(0.01-0.1) 0.05(0.01-0.1)
8(50%)
5(31%)
2.0
1.3
p値
0.678
0.288
0.77
0.144
0.168
0.274
0.658
0.340
0.397
平均 ± 標準偏差
中央値(範囲)
33
131 / 359