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会議資料 (179 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00042.html
出典情報 医薬・生活衛生局が実施する検討会 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第68回 7/4)《厚生労働省》
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有効性について、本薬使用時及びテクネチウムナノコロイド(99mTc)使用時のセンチネ
ルリンパ節の両側同定率注10)はそれぞれ98.5%(64/65例)及び60%(39/65例)であった。転
移陽性と判断されたセンチネルリンパ節のうち、35%(7/20個)は本薬のみにより同定され、
60%(12/20個)は本薬とテクネチウムナノコロイド(99mTc)の両方で同定された。
安全性について、本薬の注入又はセンチネルリンパ節同定の手順において有害事象は認
められなかった。
注10)両方の半側骨盤において、上部又は下部のいずれかで1個以上のセンチネルリンパ節が同定された割合

<国内における臨床試験等>
子宮体癌
1) The importance of para-aortic lymph nodes in sentinel lymph node mapping for endometrial
cancer by using hysteroscopic radio-isotope tracer injection combined with subserosal dye
injection: Prospective study.(Gynecol Oncol. 2016; 140: 400-4)13)
子宮摘出術及び後腹膜リンパ節郭清を予定するⅠA~Ⅱ期の子宮体癌患者55例を対象
に、本薬又はフィチン酸テクネチウム(99mTc)使用時のセンチネルリンパ節の同定に係る
診断能が前方視的に検討された。本薬は、術中に、子宮体部の漿膜下5カ所に注入すること
とされ、フィチン酸テクネチウム(99mTc)は、手術の前日に子宮内膜と筋層の間の5カ所に
0.2 mLずつ(計2 mCi)注入することとされた。
有効性について、本薬使用時、フィチン酸テクネチウム(99mTc)使用時及び本薬とフィ
チン酸テクネチウム(99mTc)の併用時(以下同順)のセンチネルリンパ節の同定率は98.2%
(54/55例)、100%(32/32例)及び100%(32/32例)、術中センチネルリンパ節生検の最終
的な病理学的検査に対する感度は83.3%(10/12例)、87.5%(7/8例)及び100%(8/8例)、
陰性的中率は95.3%(41/43例)、95.8%(23/24例)及び100%(24/24例)であった。
安全性について、アレルギー反応は認められなかった。
2) The detection of sentinel lymph nodes in laparoscopic surgery can eliminate systemic
lymphadenectomy for patients with early stage endometrial cancer(Int J Clin Oncol. 2018; 23:
305-13)14)
腹腔鏡下又は開腹における子宮摘出、両側卵管卵巣摘出術において本薬、テクネチウム
スズコロイド(99mTc)又はインジゴカルミンを用いたセンチネルリンパ節生検を行った子
宮体癌患者211例を対象に、センチネルリンパ節の同定に係る診断能が検討された。本薬
(0.05 mg/mL)及びインジゴカルミン(2 mg/mL)は、手術開始時に、子宮頸部の0時、3時、
6時及び9時の方向の深さ5 mmの位置に5 mL、腹腔内到達時に子宮底部に同量注入され、そ
の40分後にセンチネルリンパ節が同定された。テクネチウムスズコロイド(99mTc)は、手
術前日、同様の位置に110 MBq(2 mL)注入され、その後6時間以内にリンパリンチグラフ
ィーが実施された。

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