会議資料 (178 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00042.html |
出典情報 | 医薬・生活衛生局が実施する検討会 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第68回 7/4)《厚生労働省》 |
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5) Prospective clinical trial of robotic sentinel lymph node assessment with isosulfane blue (ISB)
and indocyanine green (ICG) in endometrial cancer and the impact of ultrastaging
(NCT01818739).(Gynecol Oncol. 2019;153(3):496-9)11)
ロボット支援下子宮摘出術及びリンパ節郭清を予定する早期の子宮体癌患者204例を対
象に、本薬及びイソスルファンブルー使用時のセンチネルリンパ節の同定に係る診断能が
前方視的に検討された。イソスルファンブルーを子宮頸部の3時及び9時の方向の表層部(1
~5 mm)にそれぞれ1 mLずつ投与し、その後、本薬(1 mg/mL)を子宮頸部の3時及び9時
の方向にそれぞれ1 mLずつ、計2 mg投与することとされた。
有効性について、1個以上のセンチネルリンパ節が同定された患者は90.2%(184/204例)
であり、そのうち75%で両側センチネルリンパ節が同定された。半側骨盤でセンチネルリ
ンパ節が同定された被験者のうち、83%は本薬使用時、64%はイソスルファンブルー使用時
に同定された。本薬及びイソスルファンブルー併用時のセンチネルリンパ節の転移病変検
出に係る感度注7)は91.3%(21/23例)、陰性的中率注8)は98.8 %注9)であった。
安全性について、本薬又はイソスルファンブルーに関連する重篤な有害事象は認められ
なかった。1例において術後に顔面の腫脹及び全身の発疹が認められ、本薬又はイソスルフ
ァンブルーとの因果関係が否定されなかった。当該事象はステロイド及び抗ヒスタミン薬
の経口投与により回復した。
注 7)郭清組織の病理学的検査でリンパ節転移が確認された患者における、郭清組織の病理学的検査でセンチ
ネルリンパ節が陽性と判断された患者の割合
注 8)郭清組織の病理学的検査でリンパ節転移が確認されなかった患者における、郭清組織の病理学的検査で
センチネルリンパ節が陰性と判断された患者の割合
注 9)Abstract には 98.9%と記載されている。
子宮頸癌
6) Combining Indocyanine Green and Tc99-nanocolloid does not increase the detection rate of
sentinel lymph nodes in early stage cervical cancer compared to Indocyanine Green alone.
(Gynecol Oncol. 2020; 156: 335-40)12)
ロボット支援下の広汎子宮全摘出術又は広汎子宮頸部摘出術並びにセンチネルリンパ節
マッピングを予定するⅠ期又はⅡ期の子宮頸癌患者65例を対象に、本薬及びテクネチウム
ナノコロイド(99mTc)使用時のセンチネルリンパ節の同定に係る診断能が前方視的に検討
された。本薬(2.5 mg/mL)は、手術開始時に、腫瘍周囲の粘膜下の2時、4時、8時及び10時
の方向に0.25 mLずつ、計2.5 mg投与され、テクネチウムナノコロイド(99mTc)(20 MBq)
は、手術の1~2時間前に同様の位置に計80 MBq投与することとされた。
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