会議資料 (176 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00042.html |
出典情報 | 医薬・生活衛生局が実施する検討会 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第68回 7/4)《厚生労働省》 |
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腹腔鏡下根治的手術及び術中センチネルリンパ節マッピングを予定するⅠ期の子宮体癌
患者(169 例)及び子宮頸癌患者(7 例)を対象に、本薬又はイソスルファンブルー使用時
のセンチネルリンパ節の同定に係る診断能を検討する無作為化非盲検比較試験が実施され
た。患者はイソスルファンブルー、本薬の順にセンチネルリンパ節マッピングを行う群(82
例)又は本薬、イソスルファンブルーの順にセンチネルリンパ節マッピングを行う群(81
例)に無作為に割り付けられた。本薬(1.25 mg/mL)及びイソスルファンブルー(10 mg/mL)
は、麻酔導入後、子宮頸部の 3 時方向及び 9 時方向の表層部及び深部の計 4 カ所に、それ
ぞれ 1 mL ずつ投与することとされた。
有効性について、本薬使用時及びイソスルファンブルー使用時(以下同順)のセンチネ
ルリンパ節の同定率注 1)は、97%(471/485)及び 47%(226/485)であった。また、少なく
とも 1 個のセンチネルリンパ節が同定された被験者の割合は 98%(159/163 例)及び 76%
(124/163 例)であり、両側で同定された被験者の割合は 81%(132/163 例)及び 32%(54/163
例)であった。
安全性について、本薬又はイソスルファンブルーに関連するアレルギー反応又は有害事
象は認められなかった。
注1)術中に各トレーサーにより同定及び切除された節のうち、病理学的にリンパ節であることが確認されたリ
ンパ節の割合
子宮体癌
2) A prospective investigation of fluorescence imaging to detect sentinel lymph nodes at roboticassisted endometrial cancer staging.(Am J Obstet Gynecol 2016; 215: 117 e1–7)8)
ロボット支援下手術及び術中センチネルリンパ節マッピングを予定する子宮体癌患者
123例を対象に、本薬使用時のセンチネルリンパ節の同定に係る診断能が前方視的に検討さ
れた。本薬(1.0 mg/mL)は、子宮頸部の2~3時方向及び9~10時方向に、2 mLを2分割して
投与することとされた。
有効性について、96.7%(119/123例)の患者で少なくとも1個のセンチネルリンパ節が同
定され、80%(99/123例)の患者で両側骨盤又は傍大動脈のセンチネルリンパ節が同定され
た。本薬投与からセンチネルリンパ節同定までの時間の平均値は19.8分(範囲:5~55分)
であった。リンパ節郭清が実施された85例のうち9例14個のセンチネルリンパ節が郭清組織
の病理学的検査により転移陽性と判断され、術中センチネルリンパ節生検の感度 注 2 ) は
78.6%(11/14個)であった。
安全性について、本薬に関連するアレルギー反応又は副作用は認められなかった。
注2)郭清組織の病理学的検査で転移陽性と判断されたセンチネルリンパ節のうち、術中センチネルリンパ節生
検で転移陽性と判断されたセンチネルリンパ節の割合
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