【資料2-6】候補成分へのご意見募集に寄せられたご意見 (30 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_58149.html |
出典情報 | 医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議(第32回 5/23)《厚生労働省》 |
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御意見理由、根拠等
1、中絶時の配偶者の同意が必須であることや緊急避妊薬のスイッチ OTC 化が認められていない現状において、ED 薬のスイッチ OTC 化
を認めることは強固な男尊女卑思考が読み取れ、著しく不均衡である。
レイプ(犯罪だけでなく配偶者や恋人による場合を含む)による望まない妊娠の可能性がある場合に緊急避妊薬が必要となるが、72 時間
以内という時間的制約がある中で診療を受けて処方薬を受け取ることにどれだけの労力を必要とするかご検討頂きたい。
緊急避妊薬を服用できないまま妊娠・出産をすることもどれだけの心身の負担となるのか真正面から検討されているのでしょうか。
出産して遺棄をすると逮捕されるのは母親だけであり、父親は逮捕されない。それにもかかわらず、中絶の選択は母親のみではできない
というのは、これらの施策に関わっている人々の全てが女性を男性の下僕として見ているからと言わざるを得ない。
2、オンライン診療での取得の容易性、実効性
ED 薬は現在もオンライン診療(電話診療)で気軽に手に入れることができる。緊急避妊薬もオンライン診療は可能であるが、72 時間以
内に処方薬を服用することを踏まえるとオンライン診療は決して万能ではない。日曜日にオンライン診療が受診できるか、受診できない
場合は間に合わない可能性が極めて高い。
この点からも、ED 薬よりも緊急避妊薬のスイッチ OTC 化が先に行われるべきである。
3、ED 薬のスイッチ OTC 化の必要性が低いこと
タダラフィルの成分情報等シートにおける ED 患者が抱える問題として、男性の自己肯定感・劣等感、自尊心を著しく低下させることな
どが冒頭に記載されている。この文書を作成し、ED 薬のスイッチ OTC 化を勧めている中に妊娠・出産経験のある女性はどれだけ含まれ
ているのか。含まれていない、またはごく少数である場合は意見が著しく偏っており、それが世間一般に求められているものではないこ
とを認識すべきである。
これに対し、人工妊娠中絶の配偶者の同意の撤廃や緊急避妊薬のスイッチ OTC 化の必要性は、妊娠をした女性の生命、生まれた子どもの
生命、その女性の人生を保護するためのものであり、導入の必要性は ED 治療薬のスイッチ OTC 化に比べて著しく高いことは誰がみても
明らかである。
ED 治療薬のスイッチ OTC 化は、女性に中絶の自由や緊急避妊薬のスイッチ OTC 化が認められて初めて議論するべき事柄であり、今で
はない。
4、不妊治療における勃起不全は別の代替方法で解消できる
勃起不全が不妊に及ぼす影響についても言及があるが、現時点でもシリンジがあり、ED であっても妊娠のための行動はできる。また、人
工授精や体外受精もあり、ED であっても配偶者との子を妊娠することは可能である。
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