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【資料2-6】候補成分へのご意見募集に寄せられたご意見 (140 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_58149.html
出典情報 医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議(第32回 5/23)《厚生労働省》
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ィルの OTC 化が急速に進められることは、道徳的にも理論的にも整合性が取れていません。アフターピルを必要とする人のニーズは生命
に係わるものです。
また、すべての女性の子供や家族や近親者を持つ人に、彼女らがレイプなど暴力行為や同意なき性行為が行われる可能性、タダラフィル
の OTC 化でそれが助長される可能性を想像していただきたい。
タダラフィルのスイッチ OTC 化に反対です。
死亡例を含む心筋梗塞等の重篤な心血管系等の有害事象が報告されており、本剤投与の前に、心血管系障害の有無等を十分確認するこ
と、併用禁忌薬も多にわたり、投与に際しては、勃起不全及びその基礎疾患の診断のため、既往歴の査や諸検査を行い、客観的な診断に
基づき臨床上治療が必要とされる患者に限定することと注意書きにあります。この薬は ED に悩む男性が性交可能になることを目的にし
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ており、緊急性はないと考えられます。
一方、長々と OTC 化が討されている緊急避妊薬レボノルゲストレルは、服用のタイミングが早ければ早いほど避妊成功率が高まるため、
望まない妊娠を防ぎたい女性にとってまさに「緊急性」の高い重要な楽です。
女性にとって望まない妊娠は、生命と健康に対する多大なリスクがかかるできごとであり、薬局で購入できるように OTC 化を進めるべき
なのは、この薬の方だと考えられます。国連からも勧告を受けている緊急避妊薬を差し置いて ED 薬であるタダラフィルを OTC 化するの
は断固反対します。
ED 治療薬タダラフィルの拙速な OTC 化に反対します。
本成分の OTC 化の要望理由として、ED であることを恥ずかしく感じたり、ED により夫婦関係の悪化につながるということが挙げられ
ていますが、これらは ED 治療薬の OTC 化により解決する課題ではないと考えます。すでにオンライン診療により、プライバシーを配慮
した上での安全な薬へのアクセスは一定担保されている状況とも考えられます。
また、タダラフィルは死亡例を含む心筋梗塞等の重篤な心血管系等の有害事象が報告されています。本剤投与の前に、心血管系障害の有
無等を十分確認することが必要とされている一方で、WHO の必須医薬品リストに掲載されるほど安全性が確認されている緊急避妊薬の

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検討が進まない状況下での本検討に強い違和感を覚えます。
要望申請理由にある事項の多くは緊急避妊薬においても当てはまり、女性が使う緊急避妊薬ばかりが悪用や乱用、転売のリスクが強調さ
れ、男性が使う ED 治療薬の課題整理があまりにも非対称であると感じます。
タダラフィルの OTC 化の検討の前にすべきは、国連女性差別撤廃委員会(CEDAW)にて、日本政府に勧告されたように、すべての女性
(未成年や外国人も含む)が緊急避妊薬にアクセスできるよう、薬局販売の際、16 歳と 17 歳の場合に付された保護者の同意が必要とい
う要件を撤廃し、OTC 化に向けてのタイムラインを明確化することです。
ED 治療薬の OTC 化よりも早く、緊急避妊薬の OTC 化を実現してほしいです。

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