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【資料2-6】候補成分へのご意見募集に寄せられたご意見 (131 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_58149.html
出典情報 医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議(第32回 5/23)《厚生労働省》
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英国で OTC バイアグラの一般販売以降、性犯罪の予想外の増加はないと書いてありますが、参考資料がありません。何故言い切れるので
しょうか。全く安心できません。
性被害を受ける側(女性だけでなく男性も)のことをもっとよく考えてください。
性行為をしたくない男性が薬を飲まされて、同意なく性行為をさせられる危険性があると思います。
繰り返しになりますが、男女の性行為は子どもを作る行為です。望まぬ妊娠を避けるためのアフターピルと違って、この薬は緊急性があ
りません。
以上のことから、タダラフィルのスイッチ OTC 化に反対です。
地域のドキュメンタリー映画祭で性暴力、性犯罪についての映画を観て帰宅した夜、スマホを開いた途端目に飛び込んできたのが「ED 治
療薬 OTC 化に向け時短スキームでで検討」のニュースでした。
私は性暴力、そして人工妊娠中絶経験者です。この報道を見て、言葉を失い唖然とし、怒りと悲しみがマグマのごとく湧き上がってくる
のを感じました。
もちろん ED で悩まれている方はいらっしゃいますし、夫婦間の問題として治療薬を必要としている方には手に届く仕組みであるべきだ
と思います。
ですが今現在、緊急避妊薬については薬局での試験販売が延長され、今後どのような形で議論が進み OTC 化へと進むのか。その見通しが
何も立っていない、決まっていないにも関わらず、突如横から ED 治療薬 OTC 化の議論が現れた印象です。
メリット、デメリット、懸念事項。様々な議論はありますが、緊急避妊薬、ED 治療薬そのどちらの薬も必要としている人が確実に手にで
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個人

きる仕組み、政策がなされることが必要です。そして同時に安全性の確保、リスク回避への対策がなされた上での運用がなされること。
この2つはセットで進めてほしいと思っています。
緊急避妊薬の議論では「性に奔放になる」
「悪用・乱用」「性教育が不十分だ」などのイメージや先入観、偏見によるレッテルが懸念事項
として上がっています。
今この瞬間も、避妊の失敗や性暴力により妊娠不安を抱え切実にこの薬を必要としている人の存在はいったいどこへ行ったのでしょう?
まず考えるべき、優先すべきは、不安を抱え眠れぬ夜を過ごしている大勢の女性・少女達の存在ではないでしょうか。その存在を脇に置
いた議論がなされ、根拠のないレッテルなどによりいつまでも進展しない現状にやるせなさを覚えます。
文字通り「緊急」で必要な薬なのです。人生を左右する大事な場面で女性が自分の意思でハードルなくこの薬を服用できる環境整備は急
務です。たった一錠の薬を手にするまで、医師の診察や処方箋が必須であること、公的補助なし全額自己負担の高額な費用、学生は親の
同意が必要なこと。休日を挟めば今すぐ服用したくてもできないもどかしさ...。
藁にもすがる思いでクリニックを受診しても、当事者は医師からの寄り添いや心ない言葉にさらに傷付くことも少なくありません。私も

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