【資料2-6】候補成分へのご意見募集に寄せられたご意見 (143 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_58149.html |
出典情報 | 医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議(第32回 5/23)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
療にはならず、むしろ重篤な病気を見逃すことにもつながりかねないと考えます。不妊やパートナー間の性交渉/コミュニケーション減
少においても、複合的な原因かつアプローチがあるため、OTC 化によって解決するものではないと言えます。
2. OTC 化の検討背景として、ED 患者の治療へのアクセス増加や心理的負担の減少、偽造薬の流通防止を挙げていましたが、その原因
は社会的な ED への無理解にあります。ED は「恥」
「劣等感」
「自己の否定」といった固定観念が患者にとって医療機関へアクセスしない
原因であるため、OTC 化の検討よりもまずは SRHR を重視した ED に関する啓発を優先するべきです。また、ED では快適な性生活に至
らない、挿入が性交渉の終着点であり全てであるという考えは、セクシュアルウェルネスの観点からみれば、あらゆる人の快適で安心な
性生活を阻む固定観念となります。健康体でいることと、性行為を一形態にこだわることは異なることを、これを機に社会に知らせてい
く必要があるのではないでしょうか。
3. 検討には、性交同意年齢以下の販売の禁止、続けての購入への注視、薬剤の転売への防止措置が考慮されていません。
4. 緊急避妊薬 OTC 化の実装を願います。2022 年にパブリックコメントが実施されて以来いまだ実装に至らない中、ED 治療薬の実装の
みを進めることは、あらゆる SRHR におけるアクセス向上に不均衡が生じることになります。緊急避妊薬はその効能から即時に服薬する
必要があり、患者の健康と自身が望む人生につながります。そのため、現状の医療機関の設置数や体制だけでは患者が必要な際にアクセ
スできないということが起きています。2024 年に開催された国連女性差別撤廃委員会による日本政府審査においても、緊急避妊薬の十分
なアクセス提供を勧告されています。ED の根本治療と緊急避妊は、同等に患者が円滑に安心安全に享受できるべきものと考えます。どう
ぞ緊急避妊薬の OTC 化を実現してください。
スイッチ化することは緊急避妊薬と同様に可能であると考えます。しかし、薬局又はドラッグストアの薬剤師に課題があるんではないか
と考えています。薬剤師は医薬品を販売して利益をだしており、医薬品の説明に長い時間がかかるものについては販売できないと利益が
495
個人
上がらないのでデメリットに感じる薬剤師がいるようです。SNS でもそのように述べている薬剤師がおります。日本薬剤師会におかれま
しては、薬剤師が専門性を発揮して、国民のために利益のあるスイッチは OTC 化していくためにも、購入希望者が希望すれば、その方に
販売していいのか適切に説明できる時間がかかることを薬剤師に理解させるよう努めていただきたい。
意見根拠:ED 治療薬を OTC 化にし緊急避妊薬を OTC 化しないというのは、筋が通っていないように受け止められます。ED そのものが
496
個人
問題ではなく、性交渉しないと一人前の大人になれないという社会側に問題があるように受け止められます。ED 治療薬を OTC 通すこと
で、こうした社会的なバイアスに悩まされる人が増えるのではないでしょうか。また、性暴力の餌食としても使用されるのではないでし
ょうか。不安でなりません。今一度、慎重な議論を求めます。
497
個人
タダラフィル OTC 化に反対します。
タダラフィルの悪用・乱用リスクがある以上、緊急避妊薬を OTC 化しない状態でのタダラフィル OTC 化は認めるべきはないと思います。
143
276 / 282