【資料2-2】厚生労働科学研究の成果のまとめ(令和6年度) (88 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59644.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第145回 7/16)《厚生労働省》 |
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費が低いことを示唆する成果が得られた。また、本税制によるセルフメディケ
ーションへの行動変容を補足する方法が立案された。これらの研究成果は「セ
ルフケア・セルフメディケーション推進に関する有識者検討会」や「税制の
EBPM に 関 す る 専 門 家 会 合 」 の 資 料 と し て 活 用 さ れ て い る 。
○「医療上の必要性が高い革新的医薬品に対する薬価上の評価指標の開発に資す
る研究」(令和6~8年度)では、令和6年度に行った現行の薬価制度に関す
る課題の抽出や、新薬薬価算定に関する海外調査により得られた結果をもと
に、今後具体的な薬価上の評価手法を検討し、中医協における議論に活用する
ことが期待される。
○「パーソナルヘルスレコードを活用した診療(オンライン診療中心とした)に
お け る 行 動 変 容 に 関 す る 研 究 」 ( 令 和 6 年 度 ) で は 、 PHR に お い て 患 者 本 人 に
よる医療情報の閲覧やそのオンライン診療における活用の結果による行動変容
の 調 査 を 実 施 し て お り 、 オ ン ラ イ ン 診 療 に お け る PHR の 活 用 促 進 に 繋 が る と 期
待できる。
○ 「 次 世 代 の 医 療 情 報 の 標 準 規 格 拡 充 等 に 資 す る 研 究 」 (令 和 6 年 度 )で は 、 日 本
と医療制度や高齢化の状況が類似する欧州5か国を対象に、①患者の事前指示
の 法 的 枠 組 み と 運 用 実 態 、 ② 指 示 と 電 子 的 診 療 情 報 共 有 サ ー ビ ス ( EHR・ 患 者
ポータル等)との連携度が報告されており、今後の蘇生処置等に関する標準化
と終末期医療における意思決定支援体制の整備への活用が期待できる。
②
目 的 と す る 成 果 が 不 十 分 で あ っ た 事 例 /目 的 と す る 成 果 が 得 ら れ な か っ た 事 例
○「看護師の特定行為に係る手順書の実態調査研究」(令和5~6年度)では、
「特定行為に係る手順書例集」の改定をすることとしていたが、現場において
手順書が有効に働いていているとの調査結果であったため、理解しやすく実践
的であると思われる事例の編纂に留まった。また、当該調査から、手順書を有
用に活用できない原因は、特定行為を最初から最後まで手順書に従って実践し
ようとしていることであることが分かったため、具体的な運用方法を提示する
のではなく、柔軟な対応が必要であることを提示することとした。
○ 「 HL7 FHIR を 用 い た 汎 用 性 の 高 い 情 報 利 活 用 の 方 法 論 の 確 立 と 実 装 に 向 け た 課
題整理と対応策の検討に関する研究」(令和6年度)については、医療機関間
に お い て HL7 FHIR を 用 い た 医 療 情 報 の 利 活 用 の 仕 組 み に つ い て 対 象 と し て 研
究を進め、海外動向等の調査や方法論の議論は行えたものの、仕組みにおける
対象となる具体的な情報を絞ることまでは行えなかったため、仕組みそのもの
の提案を行うまでは至らなかった。
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