○「ネットワーク社会における地域の特性に応じた肝疾患診療連携体制構築に資
す る 研 究 」 （ 令 和 ６ ～ ８ 年 度 ） に お い て 、 ICT 等 を 肝 炎 診 療 に 応 用 す る こ と で 、
地域がかかえる様々な課題を解決できることが明らかになった。地連ネットな
ど 活 用 可 能 な ICT 等 が 存 在 し な い 、認 知 度 が 低 い 、地 連 ネ ッ ト の 普 及 率 が 低 い と
い っ た 課 題 は 、ICT 等 を 活 用 す る こ と で 肝 炎 診 療 に お け る 様 々 な 課 題 を 解 決 で き
ることを情報発信した。
〇「 肝 が ん・重 度 肝 硬 変 の 医 療 水 準 と 患 者 の QOL 向 上 等 に 資 す る 研 究 」（ 令 和 ５ ～
７ 年 度 ）に つ い て 、肝 が ん・重 度 肝 硬 変 治 療 研 究 促 進 事 業 に お け る 臨 床 調 査 個 人
票上のデータ収集を促進することで肝がん・重度肝硬変医療費助成の要件緩和
に よ る 制 度 の 利 用 者 数 の 増 加 に 寄 与 し た 。ま た 、複 数 回 入 院 を 要 す る 肝 が ん 、重
度 肝 硬 変 患 者 の 治 療 や 長 期 予 後 等 の 調 査 の た め 、 既 に 構 築 し た NCD （ National
Clinical Database） を 利 用 し た 登 録 シ ス テ ム を 用 い て 、 入 院 数 に し て ９ 万 件 以
上 の デ ー タ を 収 集 し た 。肝 細 胞 が ん 治 療 の 分 野 で 、抗 ウ イ ル ス 療 法 の 普 及 に よ る
病態のコントロールにより、ウイルス性と非ウイルス性の肝細胞がんの予後は
同等であることが示された。
〇「多様な病態に対応可能な肝疾患のトータルケアに資する人材育成及びその活
動 の 質 の 向 上 等 に 関 す る 研 究 」（ 令 和 ５ ～ ７ 年 度 ）に お い て 、全 国 の 肝 炎 医 療 コ
ーディネーターの養成やスキルアップの方法において、全国的な基礎となる養
成要項として、地域特性に応じたオプショナル要項の策定とさらに教本となる
資 材 の 制 作 を 開 始 し た 。ま た 、経 験 豊 富 な 肝 炎 医 療 コ ー デ ィ ネ ー タ ー 目 線 で モ デ
ル拠点病院でのスキルアップ事業支援を継続し高い評価を得た。患者講義をま
と め た 記 録 集 を 発 刊 し 、患 者・元 患 者・患 者 家 族・遺 族 の 肝 炎 医 療 コ ー デ ィ ネ ー
ター活動マニュアルの作成を進めた。
〇「 指 標 等 を 活 用 し た 地 域 の 実 情 に 応 じ た 肝 炎 対 策 均 て ん 化 の 促 進 に 資 す る 研 究 」
（ 令 和 ５ ～ ７ 年 度 ）に お い て 、肝 炎 政 策 に 係 る 各 事 業 、医 療 実 施 主 体 別 に 事 業 実
施 、医 療 提 供 の 程 度 と 質 を 評 価 す る 指 標 を 用 い て 経 年 評 価 を 継 続 し た 。ま た 、肝
疾患診療連携拠点病院においては、地域別の特徴を示しながらも全体的には均
てん化された肝炎医療が提供されていたことを示した。一般国民に対する肝炎
啓 発 方 法 の 確 立 を 目 指 し て 、エ デ ュ テ イ ン メ ン ト 資 材（ ｢楽 し み な が ら 学 ぶ ｣こ と
を 目 的 と し た マ ル チ メ デ ィ ア や コ ン テ ン ツ ）と し て 作 成 し た「 肝 炎 す ご ろ く 第 ３
版」のユ ーザビリ ティ 調査では 、第３版 への 改訂により設 問の正答 率が向上し 、
正しい知識の普及に有用であった。
〇「様々な生活の場における肝炎ウイルス感染者の人権への望ましい配慮に関す
る 研 究 」（ 令 和 ５ ～ ７ 年 度 ）に お い て 、ウ イ ル ス 性 肝 炎 患 者 に 対 す る 偏 見・差 別
を患者調査にて検討し、その地域格差を考慮した上での公開シンポジウムや肝
炎 講 義・授 業 を 開 催 し た 。ま た 若 年 層 へ の 啓 発 教 材 と し て 、Ｂ 型 肝 炎 の 感 染 性 や
感 染 症 へ の 差 別・偏 見 の 問 題 を 扱 い な が ら 、動 画 作 成 を 継 続 し 、YouTube 上 に 追

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