【資料2-2】厚生労働科学研究の成果のまとめ(令和6年度) (100 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59644.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第145回 7/16)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
分野名
研究事業名
主管部局(課
「健康安全確保総合研究分野」
カネミ油症に関する研究事業
健康・生活衛生局食品監視安全課
室)
関係部局
なし
2.研究事業の予算、課題採択の状況
予算額(単位:千円)
申請件数(件)
採択件数(件)
令和4年度
219,713
1
1
令和5年度
219,713
1
1
令和6年度
219,713
1
1
3.研究事業の目的
平 成 24 年 8 月 に 成 立 し た 「 カ ネ ミ 油 症 患 者 に 関 す る 施 策 の 総 合 的 な 推 進 に 関
する法律」( 以下「推進法」という。)に基づき、カネミ油症に関して総合的
な研究を推進し、ダイオキシン類の生物学的毒性の解明やカネミ油症治療法等
を開発することを目的とする。
4.研究成果及び政策等への活用状況
(1)概要
①
目的とする成果が十分に得られた事例
臨床的追跡調査・疫学調査については、油症患者の長期死亡リスクについて
再評価を行うことを目的に、油症患者の生存・死亡情報をアップデートした。
ま た 、 検 診 受 診 者 に つ い て 、 血 液 中 の PCDF 等 ( ダ イ オ キ シ ン 類 ) の 濃 度 を 継
続 的 に 測 定 す る と と も に 、 血 液 中 PCB 分 析 の 精 度 管 理 に つ い て デ ー タ 解 析 を 行
い、定量分析が適切に実施されていることを確認した。さらに、油症患者にお
ける口腔乾燥症や抗ミトコンドリア抗体の出現率に関する検討などを行った。
これらの成果は、今後の予防・診断・介入の基盤となるものであり、ダイオキ
シン類の影響のさらなる解明が期待される。
ま た 、 基 礎 的 研 究 に お い て は 、 ダ イ オ キ シ ン 類 の 受 容 体 で あ る AHR
( Arylhydrocarbon Receptor) の 働 き に 着 目 し 、 培 養 細 胞 ・ 実 験 動 物 を 用 い た
研究を継続して行った。油症患者で症状を認める皮膚、口腔内、神経といった
臓器において様々な基礎研究が行われ、油症に関連する症状のメカニズムが
徐 々 に 明 ら か に な り つ つ あ る 。 気 道 上 皮 で は SIRPα ( シ グ ナ ル 調 節 蛋 白 α ) が
炎症制御の新たな標的となり得ることを示唆する結果が得られた。さらに、芍
100