【資料2-2】厚生労働科学研究の成果のまとめ(令和6年度) (87 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59644.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第145回 7/16)《厚生労働省》 |
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療について進めていくべき機能分化連携の方向性やその方法が示された。これ
らの研究成果は、医療計画策定時における医療・介護サービス提供体制構築の
具体的な到達目標の推計への活用が期待される。
○「地域の実情に応じた医療提供体制の構築を推進するための政策研究」(令和
6~8年度)では、急性期医療を担う医療機関から回復期・慢性期を担う医療
機関への機能転換に係る判断から実行にかけての課題が整理され、今後、課題
解決の知見が蓄積された際には、都道府県が構想を推進する際のガイドの一つ
としての活用が期待される。
○「各地域救急医療体制におけるドクターヘリの適正運用と安全運航に関する研
究」(令和6~8年度)では、先行研究で構築した品質管理指標を活用し、ド
クターヘリ基地病院、救命救急センター、二次医療機関の位置関係等からドク
ターヘリの非カバー地域の抽出や、病院全救急医療体制におけるドクターヘリ
の位置づけ等についての知見の収集・整理を行っている。今後、令和7年4月
に発生した事故も踏まえた一層の安全確保に向け、収集したデータについての
分析がなされ、都道府県やドクターヘリ基地病院において安全で効率的な運航
体制を整備するための基準として活用されることが期待される。
○「法医学領域における多職種連携とキャリアパスの推進について」(令和6~
8年度)では、法医学領域の職員等へのアンケートや法医学教室への視察によ
り、法医学領域における多職種連携等の事例に関して実態調査が行われた。調
査結果は、今後、詳細に分析するなどして、死因究明推進計画の見直しに資す
る基礎資料となる提言のとりまとめ等に活用されることが期待される。
○「献体による効果的医療技術教育システムの普及促進に関する研究」(令和6
~ 7 年 度 ) で は 、 献 体 を 用 い た 手 術 手 技 研 修 ( CST: cadaver surgical
training) の 持 続 的 な 普 及 の た め 、 日 本 外 科 学 会 お よ び 日 本 解 剖 学 会 の 主 導 の
も と 関 連 す る 臨 床 学 会 と の 連 携 強 化 を 図 る べ く 、 新 た な CST 支 援 機 関 と し て
「 一 般 社 団 法 人 CST 監 理 支 援 機 構 ( 仮 称 ) 」 の 令 和 7 年 度 中 の 法 人 設 立 に 向 け
た最終的な見通しが整えられた。今後、高難度手術を担う外科医の育成が進
み、医療技術の均質かつ安全な展開が期待される。
○「医師養成過程を通じた医師偏在対策の検証のための研究」(令和6~8年
度)では、各大学医学部出身者の勤務地の分布の他、総合診療部門ローテーシ
ョンが総合診療のキャリア選択促進因子となること等が明らかにされた。引き
続き、医師養成過程を通じた偏在対策の効果検証等のための基礎資料が得られ
ることが期待される。
○「多面的なフィールド研究を基にしたセルフメディケーション・セルフメディ
ケーション税制の医療費へのインパクト評価と行動変容要因に関する研究」
(令和6~8年度)では、レセプトデータを用いたセルフメディケーション税
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