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【資料2-2】厚生労働科学研究の成果のまとめ(令和6年度) (84 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59644.html
出典情報 厚生科学審議会 科学技術部会(第145回 7/16)《厚生労働省》
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連 携 を 図 っ た 。成 果 は 研 究 成 果 発 表 会 で 報 告 さ れ 、評 価 委 員 会 に よ る ヒ
ア リ ン グ が 行 わ れ 、効 率 性 に 関 し て も 評 価 や 助 言 を 受 け て い る 。関 連 す
る 分 野 に つ い て は 、研 究 者 間 の 相 互 の 連 携 を 図 る と と も に 、研 究 成 果 発
表会への各研究者の参加を促進し、他の研究課題の成果の共有を行っ
た。
有効性

研 究 成 果 は 、令 和 7 年 度 よ り 開 始 す る 新 た な 研 究 班 の 基 盤 デ ー タ と し

の観点

て 、肝 炎 総 合 対 策 推 進 の た め に 有 効 に 活 用 で き る 。地 方 自 治 体 担 当 者 が

から

出席する会議や肝炎情報センター主催の医療従事者向けの研修会で成
果 を 報 告 し 、 行 政 機 関 や 医 療 機 関 に 広 く 還 元 さ れ 、肝 炎 総 合 対 策 の 推 進
に貢献した。そ の結果 、国民の健康の 保持、増進のために 還元され るこ
とが期待される。

6.改善すべき点及び今後の課題
我が国には依然多くの肝炎ウイルスキャリアが存在し、ウイルス性肝炎の
elimination に 向 け た 努 力 が 払 わ れ て い る 。 全 国 規 模 の 疫 学 調 査 は 効 率 的 ・ 合 理
的 な 行 政 施 策 の た め の 基 盤 で あ る 。 令 和 8 年 度 は 、 NDB デ ー タ 等 を 利 用 し 肝 炎 ウ
イルスキャリア、肝炎ウイルス検査受検率、肝がん死亡率等を把握し、ウイルス
性 肝 炎 の elimination に 向 け た 肝 炎 ・ 肝 が ん 等 の 行 政 エ ビ デ ン ス の 創 出 に つ な げ
る 予 定 で あ る 。 ま た 、 WHO が 公 衆 衛 生 上 の 脅 威 と し て の ウ イ ル ス 性 肝 炎 の
elimination 達 成 を 2030 年 ま で の 目 標 と し て 掲 げ て い る こ と を 踏 ま え 、国 内 の 到
達 状 況 に つ い て の 評 価 検 討 も 求 め ら れ る こ と か ら 、 肝 炎 対 策 基 本 指 針 の 2027 年
の改正に向けたエビデンスデータとしても重要である。
全 国 の 肝 炎 医 療 の 均 て ん 化 に つ い て は 、地 域 に お け る 病 診 連 携 推 進 や 効 果 的 な
肝 炎 対 策 の 実 施 を 行 っ て い く こ と が 課 題 と し て 挙 げ ら れ 、こ れ ま で の 研 究 で 設 定
し た 各 指 標 の 達 成 度 を 比 較 す る た め に 全 国 的 な デ ー タ 把 握 が 必 須 と な る 。令 和 8
年 度 に は 肝 炎 総 合 対 策 を 客 観 的 に 評 価 す る 指 標 の 継 続 的 な 運 用 に よ っ て 、拠 点 病
院等の肝炎医療の提供体制及び都道府県の実施する肝炎対策に関する事業の改
善 に つ な げ る 予 定 で あ る 。指 標 を 用 い た 地 方 公 共 団 体 や 拠 点 病 院 等 と 具 体 的 な 意
見交換を行い、地域の実情を踏まえた肝炎総合対策の充実、肝炎医療の均てん化
につなげる。効果的な政策立案のために、これまで以上に肝炎総合対策の推進に
資する研究事業を推進していく必要がある。

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