【資料2-2】厚生労働科学研究の成果のまとめ(令和6年度) (51 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59644.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第145回 7/16)《厚生労働省》 |
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和 6 年 度 ) で は 、 2011 年 に 実 施 し た イ ン タ ー ネ ッ ト 調 査 と 同 様 の 手 法 で 20~ 54
歳 を 対 象 と し た 食 物 ア レ ル ギ ー の 有 症 率 調 査 を 行 い 、 15.5%と 前 回 の 12.0%か ら 上
昇している事実が明らかとなった。また、同時に食物アレルギー患者の医療アク
セスへの課題も判明した。医療機関調査においても、成人食物アレルギーに対し
て成人への診療報酬がついていない食物経口負荷試験が実施できる施設が少ない
ことから、診療科間の連携体制整備が求められている。本研究結果を活用して、
医療アクセス向上にむけた成人食物アレルギー患者の診療可能な医療機関リスト
作成の作成を進めており、食物アレルギー研究会ホームページおよびアレルギー
ポータルで公開を予定している。
● 「 免 疫 ア レ ル ギ ー 疾 患 研 究 10 か 年 戦 略 の 進 捗 評 価 と 課 題 抽 出 、 体 制 強 化 に 関
する研究」(令和6年度)では、令和3~5年度に行われた「免疫アレルギー疾
患対策に関する研究基盤及び評価基盤の構築」研究の中でまとめられた、免疫ア
レ ル ギ ー 疾 患 研 究 10 か 年 戦 略 の 前 半 5 年 間 の 研 究 実 績 を 基 盤 に 、 中 間 評 価 報 告
書素案を作成した。また、関連学会7学会からの意見聴取を行い、後半5年間に
向けた課題の抽出と研究推進体制の整備、継続的に研究の推進・評価を行う基盤
を 構 築 し た 。 本 研 究 で 作 成 さ れ た 素 案 を 元 に 、 2024 年 8 月 21 日 に 開 催 さ れ た 第
18 回 ア レ ル ギ ー 疾 患 対 策 推 進 協 議 会 の 中 で 、 免 疫 ア レ ル ギ ー 疾 患 研 究 10 か 年 戦
略 の 中 間 評 価 が 検 討 さ れ 、 2024 年 11 月 に 「 免 疫 ア レ ル ギ ー 疾 患 研 究 10 か 年 戦
略」の推進に関する中間報告書が発出された。
●「金属アレルギーの新規管理法の確立に関する研究」(令和4~6年度)で
は、一般市民を対象とした金属アレルギーの実態調査に加え、医科・歯科を含む
多診療科における診療の現状を把握する調査を行い、我が国における金属アレル
ギーの全体像と課題を明らかにした。その成果をもとに、診断・治療に資する
「金属アレルギー診療と管理の手引き」を作成した。今後は、本手引きを学会や
研修等を通じて周知するとともに、一般市民に対しても金属アレルギーの予防と
対応に資する情報提供を進めていく予定である。これらの成果は、金属アレルギ
ーの認知ならびに診療の均てん化が期待される。
●「患者視点に立ったリウマチ疾患のアンメットメディカルニーズの「見える」
化 と 社 会 実 装 に 資 す る 研 究 」 ( 令 和 6 年 度 ) で は 、 令 和 2-4 年 度 「 難 治 性 ・ 希 少
免 疫 疾 患 に お け る ア ン メ ッ ト ニ ー ズ ( UMN) の 把 握 と そ の 解 決 に 向 け た 研 究 」 に
よ り 抽 出 さ れ た 、 1)専 門 施 設 受 療 に お け る 地 域 格 差 2)医 療 情 報 に 関 す る コ ミ ュ
ニ ケ ー シ ョ ン を 含 む 生 活 全 般 に 及 ぶ 患 者 の UMN に 焦 点 を あ て 、 そ れ ら を 社 会 実 装
し て い く 取 り 組 み と し て 、 「 関 節 リ ウ マ チ (RA)、 若 年 性 特 発 性 関 節 炎 (JIA) ( 少
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