資料 持続可能な社会保障制度の構築(財政各論Ⅱ) (74 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/20250423zaiseia.html |
出典情報 | 財政制度等審議会 財政制度分科会(4/23)《財務省》 |
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○ 我が国の外来薬剤費や国民1人当たり外来受診回数は諸外国と比べて高い水準にあり、セルフケア(自分の身体は自分のために自分で守る)、
セルフメディケーション(軽微な身体的不調は自分自身で対応する)を推進する余地があると考えられる。
○ 医療技術の進歩に伴って、高額薬剤の保険収載が増加傾向にあり、今後も、保険財政への影響が大きい高額な医薬品が開発され、保険適用
されることも想定される中で、経済負担の大きな医療リスクを皆で分かち合い、国民皆保険を堅持するための改革が求められている。
○ こうした状況を踏まえ、現役世代を含む保険料負担軽減と、創薬イノベーションの推進や質の高い医薬品へのアクセスの確保とを両立するため、
費用対効果評価の対象範囲の拡充に加え、自助・共助・公助の適切な組み合わせの観点から、保険給付範囲の在り方を検討する必要がある。
◆高額薬剤の例
◆外来薬剤費(対GDP比)の国際比較(2021年)
品目例
◆1人当たり外来受診回数の国際比較(2021年)
ゾルゲンスマ点滴静注
脊髄性筋萎縮症
ルクスターナ注0.5mL
ピーク時市場規模
(収載時予測)
約1億6,700万円
42億円
遺伝性網膜ジストロフィー
約5,000万円
5億円
キムリア点滴静注
急性リンパ芽球性白血病 等
約3,300万円
72億円
イエスカルタ点滴静注
びまん性大細胞型B細胞リンパ腫 等
約3,400万円
79億円
品目例
効能・効果
薬価
(収載時)
患者当たり最大金額
(収載時)
ピーク時市場規模
(収載時予測)
オプジーボ点滴静注
悪性黒色腫 等
約70万円
約1,000万円
31億円
キイトルーダ点滴静注
悪性黒色腫 等
約40万円
約600万円
544億円
◆健保組合における1,000万円以上高額レセプトの件数の推移
(件数)
2000
1500
1000
メキシコ
(出所)OECD Data Explore “Health expenditure and financing”(2024年10月22日時点)
コスタリカ
スウェーデン
チリ
ギリシャ
ノルウェー
ポルトガル
アメリカ
エストニア
フィンランド
デンマーク
スペイン
ルクセンブルク
フランス
カナダ
スロベニア
ポーランド
オーストラリア
リトアニア
ベルギー
イスラエル
チェコ
トルコ
オランダ
ドイツ
イタリア
ハンガリー
日本
韓国
16
14
12
10
8
6
4
2
0
(回)
薬価
(収載時)
効能・効果
(複数回投与が必要など収載時用法等により、通算では患者一人当たりの影響が大きくなりうる品目)
チリ
デンマーク
ルクセンブルク
ノルウェー
ポーランド
アイスランド
イギリス
スウェーデン
オーストラリア
エストニア
チェコ
ラトビア
フィンランド
オーストリア
ベルギー
メキシコ
スイス
スペイン
スロベニア
韓国
フランス
スロバキア
カナダ
ドイツ
アメリカ
ハンガリー
日本
(%)
1.8
1.6
1.4
1.2
1.0
0.8
0.6
0.4
0.2
0.0
(単価が高額な品目)
500
0
1,000万円以上
1792
1517
1365
1,500万円以上
2,000万円以上
3,000万円以上
134 155 174 179
254 336 300 361
484 532
728
2156
851
2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023
(出所) 健康保険組合連合会「高額レセプト上位の概要」
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