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資料 持続可能な社会保障制度の構築(財政各論Ⅱ) (52 ページ)

公開元URL https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/20250423zaiseia.html
出典情報 財政制度等審議会 財政制度分科会(4/23)《財務省》
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調剤基本料の在り方
○ 調剤基本料は、薬局の運営維持に要するコストを、処方箋の集中率と受付回数の側面を含めた効率性の観点から、経営の実態を
踏まえて評価したもの。実際に集中率が高い薬局は、備蓄している医薬品の品目数が少ない傾向にあり、その点においては集中率の
低い薬局に比べ低コストである。
○ 令和2年度から6年度の診療報酬改定においても処方箋集中率に応じた見直しが行われてきているものの、更なる適正化の余地があ
ると考えられる。
◆ 調剤基本料の算定要件と直近の改定状況
(1)大型チェーン薬局以外
処方せん集中率 %

 令和2年度改定
• 基本料2の算定に、受
付回数1,800回以上
2,000回、処方箋集中
率95%超を追加
• 基本料3の算定に、同
一グループで処方箋受
付回数が3.5万回超4
万回、集中率95%超を
追加

85
基本料1:小規模薬局・処方箋集中率が比較的低い
薬局が算定

調剤基本料1
45点

処方せん集中率 %

 令和4年度改定
(2)大型チェーン薬局
• 基本料3ハを新設。基
本料3ロの算定に、同一
95
グループで300店以上を
追加
85
 令和6年度改定
• 基本料2の算定に、処
方箋受付回数月
4,000回超かつ、上位3
の医療機関の集中率合
計70%超を追加

(令和5年度予算執行調査)

調剤基本料2
29点

95

70

 地域支援体制加算1又は2を算定している薬
局の処方箋集中率と備蓄医薬品数

基本料2:
中~大規模薬局・処方箋集中率が比較的高い
薬局が算定

処方箋集中率

備蓄医薬品
品目数平均

95%超

1,249品目 (n=55)

95%以下85%超

1,294品目 (n=140)

85%以下70%超

1,427品目 (n=188)

70%以下

1,587品目 (n=419)

※ 敷地内薬局における平均備蓄医薬品数は、1,169品目 (2023年7月中医協資料)

1,800 2,000

4,000

基本料3:大型チェーン薬局が算定

調剤基本料3 イ
24点

処方せん受付回数
(回/月)

 処方せん集中率と受付回数の分布

(令和5年度予算執行調査)

集中率 (%)

調剤基本料3 ロ
19点

100%

調剤基本料2

90%
80%
70%
60%

調剤基本料1
45点

3.5万回 4万回

調剤基本料3 ハ
35点

40%
30%

又は、調剤基本料2 29点

20%

40万回又は
300店舗以上

0%

グループ全体の
処方せん受付回数又は店舗数

処方箋集中率が高
い薬局であっても、
集中率が低く小規
模な薬局と同様に
調剤基本料1が算
定されている。

50%

10%
0

1,000

2,000

【改革の方向性】(案)
○ 経営の実態を踏まえながら、処方せん集中率が高い薬局等における調剤基本料1の適用範囲を縮小すべき。

3,000

4,000

5,000
受付回数 (回/月)

51