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令和8年度予算の編成等に関する建議 参考資料3 (98 ページ)

公開元URL https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20251202/index.html
出典情報 令和8年度予算の編成等に関する建議(12/2)《財務省》
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資料Ⅱ-6-20

カーボンニュートラルを見据えた住宅政策

○ 一次エネルギー消費量の削減率等の観点から、最も優良であるGX志向型住宅については引き続き新築取得支援を進めていく
意義が大きい。一方で、優良ではあるものの、既に2030年の省エネ基準引上げ目標(新築)に向け一定程度普及が進んでいる
ZEH水準住宅については、補助金による支援の必要性は低下しているのではないか。
○ 住宅のCO₂削減効果を評価する際には、建設から使用、維持管理、解体に至るライフサイクル全体での排出量に留意する必要。
脱炭素の観点からは、個々の新築住宅(省エネ基準以上)で追加的な省エネ性能向上を一律に支援するより、寒冷地の断熱性能
改善への重点化や、中古・既存住宅のリフォームによる省エネ性能向上を進めることで、より高いCO₂削減効果が見込まれる。
 住宅・建築物分野の省エネ対策

省エネ基準地域区分

2025年 省エネ水準の全面義務化(新築)

ZEH水準住宅は、省エネ
住宅と比べてオペレーショ
ナルカーボンを約20%削
減するが、エンボディドカー
ボンについては考慮しない

2030年 省エネ基準をZEH・ZEB水準まで
引上げ(新築)
2050年 ストック平均でZEH・ZEB水準の確保

 地域別の脱炭素への貢献度

住宅ストックの省エネ性能
(令和5年時点)

-35%

1地域

2地域

3地域

4地域

5地域

6地域

7地域

省エネ基準

89.7

83.5

75.2

74.4

64.2

59.5

51.7

ZEH水準
長期優良住宅

71.8

66.8

60.2

59.5

51.4

47.6

41.4

GX志向型住宅

(-17.9)

58.3

(-31.4)

オペレーショナル
カーボン
52%

アップフロント
カーボン
22%

使用
(光熱水)

製造
施工

エンボディド
カーボン
48%

使用(資材)
解体

 中古・既存住宅の省エネ化の効果

設計一次エネルギー消費量(単位:GJ/年)の比較

-20%

 ライフサイクルカーボンの考え方

(-16.7)

54.3

(-29.2)

(-15.0)

48.9

(-26.3)

(-14.9)

48.4

(-26.0)

(-12.8)

41.7

(-22.5)

(-11.9)

38.7

(-20.8)

設計一次エネルギー消費量(単位:GJ/年)の比較

53.7
11.9

(-10.3)

33.6

(-18.1)

⇒ 1地域におけるZEH水準住宅への置き換えは、7地域におけるGX志向型住宅への
置き換えと同等の効果

無断熱

省エネ基準

ZEH水準

(注) 標準的な住宅一軒あたりの数値であり、世帯人数や各住宅に供給
されるエネルギーの電源構成等により異なる点にも留意。
(出所) 国交省資料を基に財務省作成。