令和8年度予算の編成等に関する建議 参考資料3 (128 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20251202/index.html |
| 出典情報 | 令和8年度予算の編成等に関する建議(12/2)《財務省》 |
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輸入米(一般MA・SBS)の運用
○ ガット・ウルグアイ・ラウンド交渉以降、ミニマム・アクセス(MA)として毎年77万トン程度を国家貿易で輸入している。うち最大10万
トンは実需に応じて主に主食用米として輸入(SBS枠)されているが、残りの一般MA米については、国内需給に影響を与えないよ
う、飼料用・加工用等として販売されている(差損の発生等により、例年多額の財政負担。令和5年度で684億円)。
○ 足もとで、農林水産省は、一般MAで中粒種の輸入割合を増加させることとしており、日米関税合意・共同声明では「MA米制度の
枠内で、迅速に米国産コメの調達を75%増やす」とされている(注1)。
○ こうした状況の中で、食料安全保障や消費者の安心の観点から、市場に影響を与えない範囲で、米の安定的な供給に不安が生じ
るような場合における輸入米の運用の在り方を検討することが考えられるのではないか(注2) 。
(注1)相対的に単価の高い中粒種の輸入を増やすことで、差損発生等に伴う財政負担も拡大する。(令和6年度・・・米国産・中粒種:130円/kg、タイ産・長粒
種:84円/kg)
(注2)「食糧供給困難事態対策の実施に関する基本的な方針」(本年4月閣議決定)では、米の供給が2割以上減少する事態にも政府備蓄や民間在庫で対応
可能だが、これらの対応によってもなお、「国民が最低限度必要とする食料が確保されず、又は確保されないおそれがある事態に至った場合にはMA米を活用する」と
されている。
備蓄の構造(政府備蓄米・MA米)
米の輸入制度
平時(令和7年3⽉末)
価格
マークアップ(売買差益)
(292円/kgを上限)
輸入価格
(枠内税率0円/kg)
2年産
3年産
飼料用等として売却
(最低67万玄米トン/年)
枠内輸入(MA米)
77万玄米トン/年 ※国家貿易
米国産米が
75%増加した場合
米国:7割
政府備蓄米
(96万トン)
枠外税率
(341円/kg)
売渡価格
現在(令和7年10⽉時点)
TPP11 枠外輸入
豪州枠
※国家貿易
20万トン
SBS 10万トン
21万トン
4年産
20万トン
5年産
19万トン
輸入数量
6年産
MA米
(77万トン)
一般MA
25.1万トン
一般MA
一般MA
39.8万トン
35.4万トン
R6一般MA輸入
のうち
米国 :4割
タイ :4割
その他:2割
MA米
(77万トン)
SBS
一般MA
政府備蓄米
(29.5万トン)
2年産
12.5万トン
3年産
12万トン
一般MA
39.8万トン+α
(入札前倒し分等)
16万トン
米国産
(注)単位は玄米トン(SBSのみ実トン)
米国産
4年産 1 万トン、 5年産 2 万トン、 6年産 2 万トン