資料Ⅱ－６－13

広域的な立地適正化

○ 将来の急速な人口減少を踏まえ、コンパクトで持続可能なまちづくりの推進を一層強化する必要。現在、基礎自治体単位で立地
適正化計画の作成が進んでいるが、都道府県や近隣市町村との連携が十分に図られておらず、本来居住誘導すべき区域以外へ
と人口が流出する事例もみられる。
○ 都市の無秩序な拡散を抑制し、市街地の人口密度を維持するため、都道府県が関与する広域的な方針に即す形で立地適正
化計画を見直し、誘導施設を広域で最適化する等、市町村の枠を越えた持続可能な計画に対して重点的に支援していくべきで
はないか。その上で、「計画倒れ」に終わらぬよう、実効性を高める規制や支援のあり方についても検討していく必要。
 広域的な立地適正化計画(イメージ)

 群馬県の人口増減率
人口増減率（H22-R2）

基礎自治体単位の
立地適正化計画

まちのまとまり内の
駅周辺で人口が減少

用途地域内で
人口が減少

居住誘導区域

川場村
高山村 沼田市
昭和村

渋川市
吉岡町
榛東村
前橋市

用途地域内、駅周辺で
人口が減少

富岡市
甘楽町

高さ：増減数の絶対値

市街化区域の駅周辺で
人口が減少

桐生市
みどり市

玉村町 伊勢崎市

太田市
邑楽町
大泉町

藤岡市
市街化調整区域
で人口が増加

下仁田町

高度医療病院

白地地域で
人口が増加

中之条町
東吾妻町

安中市 高崎市

都道府県が関与する
広域的な立地適正化の方針

20％以上
10％～ 20％未満
0％～ 10％未満
-10％～ 0％未満
-20％～-10％未満
-20％未満

片品村

みなかみ町

用途地域内で 草津町
人口が減少
嬬恋村 長野原町

都市機能誘導区域

用途地域内の駅周辺で
人口が減少

神流町
■

上野村

■

大型イベントホール

広域公園

板倉町

千代田町 明和町

非線引き都市計画区域の
「まちのまとまり」外
でも人口増加

南牧村

■

館林市

市街化区域内、
駅周辺で人口が増加
線引き都市計画区域の
前橋駅周辺では人口減少

（出所）群馬県公表「群馬県のまちの現状について」（令和７年３月）を基に財務省作成。

⇒ 都道府県の関与による市町村間連携の促進。
市町村の枠を超え、誘導施設等を広域で最適化。

⇒ 土地利用規制が緩い地域に人口が流出した結果、本来「まちのまとまり」を形成すべき
地域の外側で、人口増加傾向がみられる。