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令和8年度予算の編成等に関する建議 参考資料3 (153 ページ)

公開元URL https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20251202/index.html
出典情報 令和8年度予算の編成等に関する建議(12/2)《財務省》
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資料Ⅱ-8-20

求められる中小企業支援策②:金融手法の活用

○ 成長投資にあたっての外部資金調達の活用は、単なる投資原資の確保に止まらず、株主を通じたガバナンスが効きにくい中小・中堅
企業にとっては、金融機関が計画策定に関与することによる経営高度化等のメリットも存在。また、企業の成長段階に応じ、銀行借
入だけでなく、外部資本を入れるエクイティ・ファイナンス、デットとエクイティの中間的な特徴を持つメザニン・ファイナンス(劣後ローン
等)も、選択肢の一つとして、活用を促進していくべき。
○ 政府による中小企業支援は、補助金に偏重することなく、これらの金融手法も一層活用していくべき。補助金による支援を行う場合
でも、金融機関からの資金調達を要件化するなど、ガバナンス強化や市場育成につなげる必要。
◆成長に向けた投資計画において金融機関が重視している着眼点

◆成長に向けた設備投資における資金調達方法別の売上高の変化率

投資総額の妥当性

60.8

投資収益の継続性

金融機関からの借入れ

6.6%

(n=5,114)

50.5

黒字化までに要する期間

34.4

既存事業への影響(リスク、相乗効果)

19.8

計画実現に向けた経営者の熱意
自己資金のみで投資を
実施

3.5%

5.1

計画策定における外部専門家の関与有無

3.3

(n=2,165)
0

1

2

3

4

5

6

7

投資計画を推進する人材の有無

3.3

外部からの資金調達割合

2.6

その他

1.1

特になし

0.7

8(%)

(出所)中小企業庁『2024年版中小企業白書』、帝国データバンク『中小企業の経営課題とその解決に向けた取組に関する調査』
(注1)直近3年間程度で実施した成長に向けた設備投資における、外部からの資金調達方法として、「金融機関からの借入れ」、
「自己資金のみで投資を実施」と回答した企業について集計したもの。
(注2)売上高の変化率は2022年と2017年を比較したもの。
(注3)対象企業全体の中央値は、売上高の変化率5.8%。

0

10

20

30

40

50

60

70

80
(%)

(出所)中小企業庁『2024年版中小企業白書』、
EYストラテジー・アンド・コンサルティング『中小企業支援機関の現状と課題に関する調査』
(注)複数回答(二つまで)のため、合計は必ずしも100%にならない。

◆売上規模別にみた利用経験のあるファイナンス手法

(出所)中小企業庁・中小企業の成長経営の実現に向けた研究会『第2次中間報告書』(令和6年6月)

12.8

投資計画の新規性