令和8年度予算の編成等に関する建議 参考資料3 (149 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20251202/index.html |
| 出典情報 | 令和8年度予算の編成等に関する建議(12/2)《財務省》 |
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中小企業支援の理念
○ 中小企業政策の理念は、大企業と中小企業の「格差是正」から、自助努力を前提とした「多様で活力ある成長」の実現へと変遷。
加えて、近年では、中小企業の企業規模拡大に向けた成長も重視されている。
○ しかし、中小企業の労働生産性や利益率の分布をみると、分布上位の企業では生産性や利益率が大幅に向上してきた一方、生
産性や利益率の低い中小企業が残存し、分布が拡大する下で、中央値の伸びは緩慢となっている。このように、企業の新陳代謝を伴
う形での「多様で活力ある成長」が実現しているとは言い難い状況。
1963年
1973年
(基本理念の制定)
• 大企業と中小企業との二重構造問題への対応
• 経済的・社会的制約による不利の是正
• 中小企業者の自主的な努力を助長
1999年
(基本理念の改定) ※上記グレー部を削除
• 中小企業者の多様で活力ある成長発展(追加)
2013年
(基本理念の改定)
• 小規模企業の意義として、「地域経済の安定と経済社
会の発展に寄与」を規定(追加)
2021年
(新たな支援対象類型を追加)
• 中小企業から中堅企業への成長途上にある企業群
を「特定事業者」として、新たな支援対象類型を追加
(出所)中小企業庁資料を基に一部改変
18
16
14
12
10
8
6
4
2
0
労働生産性
中央値の伸び
+1.6%pt
(08→22年度)
(出所)内閣府『令和7年度年次経済財政報告』
10.6 %
8.0 %
米国
英国
廃業率
(%)
11.0 %
ドイツ
フランス
3.9%
2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023
(年度)
(年度)
16
14.3 %
日本
上位10%の伸び
+5.7%pt
(08→22年度)
当期純利益率
(参考)企業の開廃率の国際比較
開業率
(%)
◆中小企業の労働生産性の推移と分布
「格差是正」から「成長促進」等に変遷
◆ 中小企業基本法等の基本理念・基本方針
14
10.1 %
12
10.8 %
10
8
9.4 %
6
8.7 %
4
2
0
日本
米国
英国
ドイツ
フランス
2.9%
2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023
(出所)厚生労働省『雇用保険事業年報』、米国国勢調査局”Business Dynamics Statistics”、英国国家統計局”Business Demography”、Eurostat “Business Demography”