よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


資料5-1 Ⅳ-203 モキシフロキサシン塩酸塩[15.1MB] (90 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00044.html
出典情報 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第66回 12/12)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

要望番号;IV-203

患の範囲と局在(肺結核か肺外結核か、中枢神経系(CNS)浸潤か播種性結
核か)などが挙げられる。一般的に、より短期間で、より安全で、忍容性が
高く、より効果的な治療レジメンが好まれる。
エビデンスからは、標準治療(SoC)、すなわち 9 ヵ月以上のレジメンと比
較して、効果のバランスはおそらくより短期の単純なレジメンに有利であ
ることが示唆される。しかしながら、肺外 DR-TB の重症型と確定診断され
た場合、または重症型と推定される場合(例:中枢神経系障害又は多臓器
系への播種を伴う場合)、治療アプローチには経験豊富な専門医による臨床
判断が必要となる場合がある。これらの症例では、より長期のレジメン、
入院治療、そして中枢神経系障害がある場合は、血液脳関門を通過する、
有効性が実証されている薬剤の追加併用が必要となることがある。レジメ
ンの選択は、最適な治療転帰が得られるよう、他の考慮事項の中でも、患
者の臨床状態と疾患の播種の程度に応じて慎重に個別化する必要がある。
治療期間の短縮は患者に好まれ、幾つかの利点がある(例えば、フォロー
アップの機会喪失(Loss to follow up:LTFU)のリスク低減、患者、家族医
療及び医療システムの負担軽減、医療費と失業によるストレスの最小化)。
利用可能な選択肢の中では、9 ヵ月又は 18~20 ヵ月のレジメンよりも 6 ヵ
月レジメンが、18~20 ヵ月レジメンよりも 9 ヵ月レジメンが好まれる。
BDQ、プレトマニド、LZD、MFLXで構成される6ヵ月BPaLMレジメ
ン(6 Bdq-Pa-Lzd-Mfx)は、成人及び14歳以上の青年期に推奨され
る治療法であり、MDR/RR-TBまたはXDR-TBの前段階の(pre-XDRTB)患者に推奨される。FQ耐性が不明な患者は、薬剤感受性検査
(DST)の結果を待つまでの間に、BPaLMで治療を開始できる。治
療開始前又は開始後にFQ耐性が確認された場合(pre-XDR-TB)は、
MFLXを除外したBPaLレジメンで治療を開始又は継続できる。これ
は、耐性が実証され、かつ毒性がある可能性のある薬剤を使用する
ことに更なる有益性を期待できないためである。BPaLMレジメンの
標準的期間は概ね6ヵ月(26週間)であるが、BPaLは合計9ヵ月(39
週間)まで延長可能である。この治療法は、肺結核と診断された
方、および中枢神経系結核、骨関節結核、播種性(粟粒性)結核を
除くすべての肺外結核の患者に適している。HIV感染の有無によら
ず、この治療法は適用可能である。妊娠中は推奨されない。
The 6-month BDLLfxC regimen (6 Bdq-Dlm-Lzd-Lfx-Cfz) (記載省略)
MDR/RR-TB で FQ 耐性が除外される患者では、修正 9 ヵ月レジメン(BLMZ、
BLLfxCZ、BDLLfxZ)が使用可能であり、通常、18 ヵ月レジメンよりも推
奨される。これらのレジメンでは、BDQ に加えて LVFX/MFLX、LZD、CFZ、
86