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資料5-1 Ⅳ-203 モキシフロキサシン塩酸塩[15.1MB] (131 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00044.html
出典情報 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第66回 12/12)《厚生労働省》
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要望番号;IV-203

⑥國東博之ほか, ニューキノロン剤投与で改善し、診断が遅れた肺結核の 2 症例.
結核 2014;89(12):842(企業文献 38)
10.ニューキノロン剤投写で改善し、診断が遅れた肺結核の 2 症例
國東博之・森本耕三・松田周一・大澤武司・伊麗娜・渡辺雅人・奥村昌夫・佐々木
結花・吉山崇・尾形英雄・後藤元・工藤翔二(結核予防会複十字病呼吸器内)
肺炎の診断でニューキノロン(NQ)剤投尽により診断の遅れが生じた 2 症例につ
いて報告する。症例 1 は 36 歳男性。X 年 9 月、咳、喀痰、発熱にて近医入院。MFLX
を投与され改善、同年 11 月増悪し当院紹介。結核菌塗抹 2+。症例 2 は 27 歳男
性。X 年 5 月、咳嗽、血痰で近医受診、LVFX を投与され改善、X+1 年 6 月増悪
し当院紹介。結核菌塗抹 1+。細菌性肺炎との鑑別が困難な症例があり、NQ 剤の
投与は慎重に行うべきである。
⑦島田和樹ほか, Aspergillus fumigatus 治療後に Schizophyllum commune が検
出され治療に難渋した肺結核後遺症の 1 症例.第 571 回 日本内科学会関東地方
会 2010;36(企業文献 39)
【症例】70 歳、女性。【主訴】発熱、呼吸困難。
【経過】2008 年 8 月、発熱を主訴に当院を受診、肺結核後遺症の二次感染と診断
し抗菌薬を投与したが改善せず、入院となった。喀痰より Aspergillus fumigatus
が検出され、血中アスペルギルス抗原、アスペルギルス抗体がともに陽性であった。
ボリコナゾール(VRCZ)を投与後、症状は改善し、外来で同薬の内服を継続した。
喀痰培養から真菌は検出されず、血液データも改善し 2009 年 5 月に治療を終了し
た。5 月下旬から発熱し MFLX を投与したが改善せず、胸部単純 X 線で肺炎像の
悪化を認めた。肺アスペルギルス症の増悪と考え、6 月上旬に入院となった。この
とき喀痰培養で、Schizophyllum commune が検出された。VRCZ の経静脈的に投
与で症状は改善し。同薬の内服に切りかえて 6 月中旬退院となった。7 月下旬より
呼吸困難が増悪し、再入院となった。アムホテリシン B (AMPH-B)の静脈投与
により症状は改善した。アスペルギルス検出は初回のみで以後の喀痰および気管支
鏡検査では Aspergillus fumigatus の検出はない。
【結語】Schizophyllum commune は慢性の気道炎症やアレルギー性気管支肺アス
ペルギルス症を引き起こすとされている。アスペルギルス治療後、抗真菌薬の中止
により Schizophyllum commune が検出され、その後内服治療に変更すると増悪を
おこし、治療に難渋した症例を経験した。
⑧青野昭男ほか, 結核菌に対する各種フルオロキノロン剤の MIC.結核 2013;88(2):
842(企業文献 40)
【目的】結核治療においてフルオロキノロン剤(FQ)は保険適応外であるものの、
薬剤耐性結核の治療に広く用いられており、その薬剤感受性試験の必要性は高い
と考えられる。今回、われわれは臨床分離結核菌について LVFX、MFLX、
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